【てるみくらぶ騒動】旅行会社の詐欺はよくある?返金交渉の実体験 (2/3ページ)
この時点で私は妻に警察に被害届を出すよう提案したが、その直後にA社から連絡が入り、「メキシコは飛行機が飛ぶかわからない」「ホテルが泊まれる状況かわからない」「なのでハワイ旅行ではどうですか?今からでも旅券が確保できます」と、メキシコからハワイへの目的地変更を打診して来た。
「長い休みが取れるのはこの先もうないかもしれない」という想いから、妻とその友人は疑いながらも、本当に天災のせいかもしれないとハワイ行きを承諾し、新たにメニューを組み直して貰った。だが、一度返金して新しく契約するのではなく、すでに振り込まれた1人30万円の旅行代金をそのまま流用し、別のメニューを組むのだという。いまどきハワイで30万円なんてどれだけのお大尽旅行なのかと言いたくなるが、この話も途中でA社と連絡が付かなくなるという展開に。
そこで流石に私も完全に黒だと断定し、妻と共にA社の所在地を確認しに行った。すると、雑居ビルの郵便受けに社名は書いてあったものの、不在通知やチラシの類がぎゅうぎゅう詰めになっており、明らかに営業している気配がない。
帰宅してA社のサイトを調べてみると、近畿日本ツーリストの特約店であるB社が親会社だという。B社は神奈川県の旅行業組合に所属していたので、万が一知らぬ存ぜぬで逃げを打たれた場合のために、まず組合に連絡をし、そこからの通達という形でB社に連絡を回してもらう事にした。結果的にこれが大正解だったようだ。
旅行業組合は非常に親身になってくれ、組合の担当者はA社に対して他にも同様の苦情が入っている事や、返金に向けた具体的な手順などを指南してくれた。そうこうしている内にB社からせっつかれたのか、失踪同然の状態だったA社の代表者から連絡が入り、旅行代金の返金を約束して来た。
その時のA社代表の言い分はこうだ。
「業績悪化により破産の申し立てを行う事になりました。つきましては、旅行代金は分割で支払わせていただきます。返済の方法は、私が働いて、その給料から月1万円程度を30回に分けてお支払するつもりです」
これを読んだ私と妻の感想は「30回払いって、それで時間を稼いで逃げる気だろ?」である。