安倍政権を揺さぶる「籠池爆弾」の行く末 (4/5ページ)
「もはや真偽すら定かではありませんが、証人喚問では、籠池氏から“稲田氏の法律事務所で小学校の認可の件も相談していた”という証言も飛び出しています。数々の“奇襲”をうまくかわせていない稲田氏の立場は、かなり厳しいですよ」(前出の政治部記者)
だが、どうやら、事はそれだけでは収まりそうもない気配も出てきている。「籠池氏の反撃は続きそうです。もう一人、具体的な閣僚の名が浮上しているんですよ」(永田町事情通)
籠池氏は、そのイニシャルを「S」と語っている。「ある大学関係者が森友学園に600万円寄付し、S氏の名前で金を出したと言うんです」(前同)
現職の閣僚で、Sといえば菅義偉官房長官、世耕弘成経済産業大臣、塩崎恭久厚生労働大臣の3人。いずれも安倍首相の側近だ。事実なら政治資金規正法違反の疑いもあるというだけに、これまた政権のアキレス腱になりかねない。
また、一連の疑惑の中心にいる安倍昭恵首相夫人の存在も、頭の痛いところだ。「野党側は昭恵夫人の参考人招致も求めているため、安倍首相としてはなんとかして事態を収拾したいところでしょう」(夕刊紙記者)
そもそも、森友学園の問題で安倍首相に火の粉が降りかったのは、冒頭で述べた通り、昭恵夫人が問題になった小学校の名誉校長を引き受けていたからだ。「昭恵さんは人に頼まれたら断れない性格なので、受けたんでしょう。籠池氏が野党議員から自宅でヒアリングを受けていた最中、妻の諄子さん宛てに<幸運を祈ります>というメールを送ったりしていたようで、いい人ではあるんですが、自分の言動が何を招くかという思慮が足りないんですよ」(昭恵夫人をよく知る永田町関係者)
いずれにせよ、野党側は、今後の展開によっては昭恵夫人への追及も辞さずというスタンスのようだ。
「政権と直接関係のない人ではありますが、籠池さんが昭恵さんを通じて、政治家への口利きを頼んでいたのではないかという疑惑を持たれている以上、当然、その延長線上に安倍首相、さらには稲田氏やS氏の顔もちらつき続けます。実際、政権支持率も大幅下落し久しぶりに5割を切りましたからね。