【プロ野球】今年の巨人は逆大穴? 優勝奪還に黄信号。オープン戦“最下位”の理由は? (2/2ページ)
■後ろが整わない投手陣
近年は安定していた投手陣だが、こちらもチーム防御率4.27で12球団中11位。
いきなり出遅れたのは澤村拓一。新外国人のカミネロと守護神の座を争うはずが右肩痛で開幕アウトだ。カミネロは来日前のノーコン疑惑を払拭して評価を高めているが、枚数減は痛手だ。
昨季は不調だった山口鉄也も6試合で防御率6.00。ポスト山口のはずの森福も6試合で防御率5.40。戸根千明は5試合で防御率11.81と打ち込まれ、左の実績あるリリーフ陣が全滅。4試合で防御率1.35の成績を残した2年目の中川皓太とルーキー・池田駿を開幕1軍に入れたが、過度な期待は禁物だろう。名前の挙がる枚数の多さが、逆に不安を物語っている気がする。
右もマシソンの存在は安心できるが、残るはルーキーの谷岡竜平のみだ。
先発陣は田口麗斗が12球団トップの防御率0.90でオープン戦を終えたが、WBC帰りの菅野智之が疲労困憊で開幕投手を回避。マイコラスが開幕投手を務めた。
菅野、マイコラス、田口の表ローテはしっかりしているが、大竹寛、内海哲也は今季もやや不安か。新戦力の吉川光夫はオープン戦で防御率5.25。4敗を献上してしまった。
このオープン戦を見ても、評論家の順位予想は1位巨人が圧倒的だったが、果たして本当に大丈夫なのだろうか?
本稿公開時には開幕カードが終わっている。盛りだくさんの不安要素を吹き飛ばす快勝を見せていればいいのだが……。
文=落合初春(おちあい・もとはる)