コミュ力の高さは語尾に表れる? さりげない気づかいフレーズの使い方 (2/3ページ)

新刊JP

――本書でも、「仲の良い友だち→お世話になっている先輩→敬意を払うべき上司・お客様」と、相手との距離感に応じた「ふさわしい言い回し」を「×→△→○」という3段階で解説がなされています。△と○の違いは、どういった点にあるのでしょうか。

松岡:ちょっとした配慮をできているかどうか、ですね。

たとえば、出張で使う飛行機のチケットを購入するため、相手に承諾をもらう場合、「朝8時の便を予約しますがいいですか」と訊いたとします。でも、これだけでは△です。

相手の提案に「No」と言うのは勇気の要るものです。人間、「いいですか?」とか「大丈夫ですか?」と訊かれると、つい反射的に「いいですよ」「大丈夫です」と答えたくなるものなんですよ。したがって、この場合、「朝8時の便を予約しますがよろしいでしょうか?」とするのが○でしょう。

さらにいえば、Noと言いにくい相手の気持ちを汲んで、「時間が早すぎて、大変ではないですか?」と、プラスアルファの言葉を付け加えられれば完ぺきですね。

――わざわざそのような「配慮のある一言」について解説されたということは、松岡さんの問題意識として、そういう一言を言える人が減ってきている実感があるからでしょうか。

松岡:おっしゃる通りです。たとえば、エレベーターに乗っているとき等にも、そういったことを感じます。

自分がボタンの傍に立っていたとして、一昔前までは、見ず知らずの人から「すみません、3階もお願いします(ボタンを押してください)」と声をかけられることがありました。

でも最近は、背後からニョキッと誰かの手が伸びてきて、黙ってボタンを押されることが少なくないんですよ。

配慮のある一言どころか、それ以前の問題で、言葉を発する機会自体が減ってきている。こうなってくると、当然、語彙力も低下してしまいます。忌々しき事態だと思います。

――お願いするのは迷惑をかけるような気がして、何も言わずにボタンを押してしまうのかもしれませんね。

松岡:そうなんでしょうね。ところで、先日、「世界幸福度報告書2017」が公表されましたが、調査対象155カ国中、日本は51位でした。

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