コミュ力の高さは語尾に表れる? さりげない気づかいフレーズの使い方 (3/3ページ)

新刊JP

この調査結果を見ていて興味深かったのは、上位国にくらべて日本は「他者への寛容さ」の数値が低かったことです。

世の中がこれだけイライラしていると、「ボタンを押してください」と言うことすら迷惑がられるのではと恐くなってしまう。その意味で、いま申し上げたエレベーターの話というのは、寛容さがなくなってきていることの一つの表れなのかなとも思ったりするんです。

――社会が不寛容になったことで言葉を発しづらくなった。その結果、日本人の語彙力が低下しつつある。現代人が「配慮のある一言」を言えなくなったのは、そういった問題が背景にある、と。

松岡:語彙力の低下に関連して、最近思っていることをもう一つ申し上げると、若い方が「ヤバい」を連発しているのも気になります。

おいしい、まずい、かわいい、かっこいい、困った、うれしい……等、あらゆる印象や感想を「ヤバい」の一言で済ませてしまっている、といいますか。

そのことの何が問題なのかといえば、自分のなかに感情が湧き、いざそれを表そうとしても、「かわいい、かわいくない」といった具合に、「0か100か」みたいな話になってしまいやすいこと。0と100の中間にある部分がゴソッと抜け落ちてしまうんです。

これは「マナー」にも大いに関わってくる話です。相手に合わせて距離感を調節するようなコミュニケーションがとれなくなっているわけですから。
(後編へ続く)

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