上司のハラスメントを未然に防げる 部下のコミュニケーション術 (2/3ページ)

新刊JP

たとえば、「体格のいい人と食事をした」ということを何と表現するかを考えてみてほしいのです。

「でかい奴と飯を食った」と「大きい人とご飯を食べた」。どちらを自己表現として選ぶかは人それぞれです。でも、そもそも選ぶためには、選択肢を持っていなければなりません。その意味でも、実際に言葉にしてみて、「語彙力の大切さ」に気づくことが第一歩だと思います。

――そもそもの語彙力を増やためには、どんなトレーニングがおすすめですか。

松岡:ひと世代、あるいは、ふた世代ぐらい上の人と話す機会を沢山持つといいでしょう。私自身、そういう方が対談なさっているのをテレビなどで見て、言葉づかいについて学ぶことがありますから。

できるだけ目上の人と積極的に話をし、「こんな言葉の使い方があるのか」と驚いたら、自分でも使ってみる。このサイクルを繰り返すだけで、語彙力は確実に高まるはずです。

――ただ、年上の人に話しかけることに苦手意識を持っている若い人もいると思います。そのような人は、まずどのようなことを心がけるべきでしょうか。

松岡:そういう人にとっては、すごく勇気の要ることだと思いますが、出身地や趣味など、どんなに些細なことでも構わないので、自己開示をしてみることをおすすめします。

話しかけられる側にしてみれば、こわがらずに思い切って飛び込んできてくれる若い人というのは可愛いものです。なので、あまり遠慮せずに、目上の人にも自分からどんどん話しかけてみる、ということをしてほしいですね。

――小さな失敗もするかもしれないけれど、まずはコミュニケーションをとること自体が重要だ、と。

松岡:おっしゃる通りです。「失敗」ということでいうと、いつも若い方向けの研修でご紹介する話があります。

ある企業の管理職の方の話ですが、この方は、新人がやってくるといつも「オレの目が黒いうちに、沢山失敗しておけよ」とおっしゃるそうなんです。

自分の育てた部下が、後々、違う部署に行ってから、「どういう育て方をしたんだ」といわれてはかなわないと。なので、自分の管理下にいるうちに沢山失敗して、ちゃんと成長してから他の部署へ行ってほしいということらしいんですね。

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