熊本地震から1年 地震発生を1週間前に予知できる WEBサービス『予知するアンテナ』とは? 地震予知の権威・早川正士教授に聞いてみた (3/4ページ)
厳密にはもっと細かな作用の結果だが、わかりやすく言えばそういうこと(笑)」
電波が乱れるのがちょうど1週間前というのは自然界の作用であって、人間の都合ではない。しかし人間にとっても実にありがたい猶予期間だ。
「電波の乱れをキャッチする受信局を増やせば、場所を特定する精度が上がる。理論上は、VLF電波受信局をあと15箇所増設すれば日本全体をカバーできるはず。大地震がどこで起きるか、1週間前に予知できる時代がそこまで来ていると考えています。もちろん、受信局をもっと増やし、日本を網の目のようにカバーできれば、ピンポイントに震源を予測することも可能です」
■1週間前に予知できると、なにができるか?
実際のところ、1週間後の予知ができたとしても、建物の倒壊や津波の発生を抑えられるわけではない。それでも、不意打ちを食らわずに済むのは大きなメリットだ。
地震発生が予想される期間はなるべく地下鉄の利用を避けたり、枕元に防災グッズを置いて就寝したり、家具をしっかりと固定し直したりするなど、地震に備える猶予があれば、パニックにならずに済む。家族で緊急時の集合場所や連絡手段をあらためて確認しておくのもいいだろう。
「何よりも、地震の緊急速報が出たときに事実の確認などしなくて、すぐに避難行動に移すことができる。