ガムでがん検出ができる?新時代のがん検出方法4つを解説
4月11日、アメリカの企業ががんの早期発見にガムを使用する研究を行っていることが海外で発表されました。
がんがガムで早期発見できれば、それだけ手軽で便利なことはないですよね。
今回はガムでがんを検出するニュースや、その他のがん検出の最新研究について医師に解説していただきました。
ガムでがんを検出する研究について解説

がん細胞が成長するときに様々な微量物質を放出することがあります。
様々な微量物質のうちに唾液に混ざりこむ有機化合物を捉える能力があるチューインガムを作って、がん診断に役立てようとしているアメリカの企業があるとの報道がありました。
がんの診断は、レントゲン・CT・MRI・超音波検査・内視鏡検査などの画像診断や、直接患部に針を刺すなどして採取した組織を顕微鏡で見る病理検査、血液・尿・便の検査で下されます。
ですが、より早期に・体に負担をかけずに・安価にがんを検出できる方法が求められています。
今後も研究は進むと期待されます。
《参照》・
THE Sun
血液検査でがんを検出する方法

白血病など血液内にがん細胞があり、顕微鏡で見るとがん細胞を見つけられることもあります。
また、がん細胞が作り出す物質や、がんに対抗して体が作り出す物質を血液中から検出することも可能です。これを腫瘍マーカーと言い、多くのがんに対して約50種類の物質が臨床検査に使われています。
血液検査の精度・注意点
腫瘍マーカー検査は、がんがありもしないのに高い数値をとることもあるため、症状がないときにがんかそうでないかを検査し早期診断するという使い方はあまり向いていません。
つまり人間ドックで腫瘍マーカーを検査しても、嘘の陽性であることが多いと考えられます。
例外として 前立腺がんで増えるPSAという腫瘍マーカーは、前立腺がん以外で増加する可能性が低く、無症状の方に対する選別方法として使用できます。
腫瘍マーカーは、治療効果を判定するために検査するのが本来の使用法です。つまり治療前後で腫瘍マーカーが減少していれば、がんに効いたと考えられます。
新たな血液検査の研究
新たな血液検査として、血液中のDNAを分析し、がん細胞に特有の配列がないかを調べるというものも研究されています。
尿検査でがんを検出する方法

尿からがんを検出するメカニズム
腎臓・尿管・膀胱・尿道といった尿の通る道にがんが生じると、尿の中にがん細胞が混じりこみますので、尿を顕微鏡で見ると直接がん細胞を見つけることができます。
新たな尿検査の研究
新しい検査として、がん患者の尿のにおいに反応する性質を持つ線虫という生物を使用した検査法が研究されていますが、実用化には至っていません。
呼吸検査でがんを検出する方法

呼吸からがんを検出するメカニズム
吐いた息に含まれるガスを分析し、がんを検出しようという研究がありますが、実用化には至っていません。 がん摘発犬でがんを検出する方法

犬ががんを検出するメカニズム
犬は優れた嗅覚を持っていますが、千葉県で買われているとある犬に、吐いた息や尿・便のにおいをかがせると、がん患者のものと健康な人のものをかぎ分けられると分かりました。
またごく早期のがんであってもかぎ分けられたとされています。
新たながん摘発犬の研究
がん探知犬を育成したり、犬がどのようなにおいを感知しているのかといった研究や、物質を検出するセンサーの開発が進められています。 最後に医師から一言

高齢化に伴いがんにかかる人・がんで命を落とす人は増加しています。
一人が一生のうちに2つ、3つと複数のがんにかかることも増えています。体に負担をかけずに安価で発見できれば、初期段階で治療ができ、経済的にも大きな恩恵があります。
さらなる研究が期待されます。
(監修:Doctors Me 医師)