トランプ大統領の娘イヴァンカさん「大統領補佐官」就任へ

まいじつ

トランプ大統領の娘イヴァンカさん「大統領補佐官」就任へ

ホワイトハウスの発表によると、ドナルド・トランプ大統領の長女イヴァンカさんが大統領補佐官になるという。

アメリカには、公職者は自分が務めている政府機関に親族を任命、採用及び昇格をさせてはならないという『反縁故法』がある。しかし、トランプ大統領は同法の抜け穴をついて、親族であるにもかかわらずイヴァンカさんの夫のクシュナー大統領上級顧問と同様に、彼女を無報酬のスタッフに就任させるようだ。

「カナダのトルドー首相がホワイトハウスを訪問した際に、トランプ大統領は女性起業家を集めた会議を開催し、その会議にイヴァンカさんも同席しています。ドイツのメルケル首相がホワイトハウスを訪れた際にも、イヴァンカさんは製造業と職業訓練に関する会議に参加していました。女性の社会進出に関する助言を大統領に行うといわれていますが、機密情報を入手できる立場にある彼女が、女性の社会進出促進という補足的、限定的な役割に徹するとは到底思えません」(米国在日本人ジャーナリスト)

イヴァンカさんが担うのはホワイトハウス内の調整役か

現在ホワイトハウスには、バノン大統領首席戦略官が率いる極右グループと、クシュナー上級顧問を中心にしたビジネス志向の強いグループ、それに議会との調整役を任されたペンス副大統領や、プリーバス大統領首席補佐官が属するグループの3つがそれぞれ存在している。

「イヴァンカさんはホワイトハウス内の3つのグループ間の促進役ないしは仲介役を果たし、問題解決に貢献することも可能とトランプ大統領は考えたのでしょう。一言で言えば、ホワイトハウスにおける人間関係のトラブル・シューター(問題解決の専門家)です」(同・ジャーナリスト)

トランプ大統領は、就任からまだ目に見える成果を出すことができていない。選挙期間中に政治家を辛辣に批判し、アウトサイダーとして大統領選で勝利を収めたトランプ大統領には、強固な党内基盤がないためだ。その結果、議会の反対勢力を説得するのがかなり困難であることが、これまでの彼の右顧左眄ぶりに垣間見ることができる。

娘のイヴァンカさんが、結果第一主義を追い求める父親に行う最初の助言は「パパ、焦らずに議会との信頼構築のために時間を費やすことが大切よ」ではないだろうか。

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