トラブル続きだった『ジャニーズJr.祭り』で唯一好感度を上げた人物
4月8・9日に、さいたまスーパーアリーナで追加公演が行われた『ジャニーズJr.祭り』。同公演は、3月に横浜アリーナ、5月に大阪城ホールを会場とし、ジャニーズJr.のメンバーのみで行われるコンサート。さいたまスーパーアリーナで行われた追加公演は、急きょ発表されたためか、“デジタルチケット”が導入された。しかし、8日の昼公演では発券機器の故障や座席の配分ミスにより、開演時間が大幅に遅れるなどのトラブルが相次ぎ、ジャニーズ事務所が公式サイト「Johnny’s net」に謝罪文を掲載する事態にまで発展した。
そんな中、いつも以上にパフォーマンスで気を吐いたのが、以前からJr.の“仕切り役”と言われている安井謙太郎だ。
安井は、Jr.内ユニット「Love-tune」のメンバーで、今年26歳になる。2014年~16年まで放送されていた、Jr.がメインの深夜番組『ガムシャラ!』(テレビ朝日系)では度々MCを務め、Jr.のリーダー的存在となっているのだ。
『ジャニーズJr.祭り』では、デジタルチケットのトラブルによって開演時間が大幅に遅れ、客席で待たされるファンも不満を募らせていた。そんな中、“つなぎ”としてJr.が影ナレーションで登場。ユニットごとに入れ替わりでトークを展開していたのだが、その中心になっていたのが安井だった。HiHi Jetや東京B少年などしゃべり慣れない若手Jr.たちにもうまく話を振り、開演を待つファンを楽しませた。
そして公演中はLove-tuneとして力強いパフォーマンスを見せており、Love-tuneのオリジナル曲「CALL」を中心とした楽曲を披露した。安井はそんなパフォーマンスを見せながらも、マイクを持つ場面では「待たせてごめんね!」と謝罪し、急きょ立ち見になってしまったファンには「立ち見の人たちもありがとう」と呼び掛けるなど、公演の最中もファンを気遣っていたようだ。
同日に放送されたラジオ『らじらー!』(NHKラジオ第1)には、『ジャニーズJr.祭り』の公演直後、安井とHiHi Jet高橋優斗が生放送に駆けつけた。番組内で公演について触れ、「ちょっとトラブルでね、始まった時間が遅れてしまったんですけども。なにより、それだけ待ってくれてたのに、ファンのみなさんが本当に盛り上がってくれて。本当救われた! この場を借りて、全ジャニーズJr.の気持ちです。本当に、ありがとうございます!」とコメント。2人で一緒にファンへ感謝の気持ちを伝えていた。
安井の活躍には、「安井くんがいなかったら『Jr.祭り』はどうなってたか……こちらこそありがとうだよ!」「最後までファンのことを最優先に考えてくれてる姿が本当にステキだったし、感動した!」「安井くんも優斗くんも、全Jr.のみんな本当にお疲れ様! ありがとう!」と、ファンから賞賛の声が集まっていた。
HiHi Jetや東京B少年など、新しい世代の台頭がめざましいJr.だが、彼らの活躍も、安井らベテランJr.たちの作った土台があってのこと。トラブルにも動じずファンを楽しませる姿勢は、Jr.と言えども、すでに“プロ並み”のようだ。
- 文・ジャニーズ研究会(じゃにーずけんきゅうかい)
- ※ジャニーズを愛する有志による記者集団。『ジャニーズ50年史』『完全保存版ジャニーズの歴史――光も影も45年』『ジャニーズに捧げるレクイエム』(鹿砦社)など多数の出版物を刊行。
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