【プロ野球】巨人をトラウマ級の3タテ。強すぎる広島! こうなったらあえて“アラ”を探してみた! (1/2ページ)
昨季、日本中で赤ヘル旋風を巻き起こした広島。今季もいざシーズンが始まってみると12試合終了時点で10勝1敗1分。いきなり独走体勢に入ろうとしている。
強い、強すぎる──。
いや、強いのはわかっていたはずだ。昨季は2位・巨人に17.5ゲーム差をつけての圧倒的優勝だった。
しかし、そうなると「逆張り」の虫がうずいてくる。実際にシーズン前には「黒田が抜けた穴」「昨季がピーク、不調の選手が現れる」との理由で、多くの評論家が広島を2位、もしくは3位と予想していた。
ちなみに筆者は評論家でもなんでもないが、「独走の翌年は優勝できない」などというイチャモンを当コラムで書いたこともある。
それでもなお、「まだ4月だ!」と開き直り、あえてカープを褒めるのではなく、“アラ”を探してみたいと思う。
(成績は4月13日時点)
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■黒田博樹の穴
なんといっても黒田の引退は手痛い。「精神的支柱」といったメンタル論はともかく、昨季10勝8敗のローテーション投手が1人抜けたのである。
さらには開幕戦で阪神を相手に4回途中7失点のノックアウトを食らったジョンソンも咽頭炎による体調不良で2軍落ちしている。
これは先発陣が大崩壊しているのではないだろうか!
と、思いきや、意外にも簡単にやりくりができた……。昨季、不完全燃焼に終わった九里亜蓮と大瀬良大地が躍動。加藤拓也と床田寛樹のルーキー2人も先発登板をしており、特に加藤は初登板で9回1死まで被安打ゼロ。あわやノーヒットノーランの衝撃デビューを果たした。
ジョンソン不在でもここまでやれるとは正直思わなかった。守護神・中崎翔太も右腹部の違和感で離脱中だが、今村猛らが後ろに回り、ジャクソン、ヘーゲンズ、新外国人のブレイシアの助っ人三人衆がリリーフ陣を支える態勢に入っている。
ジョンソンが戻ってくると同時にこの3人のうち誰か1人が2軍に落ちることになるだろうが、逆に言えば調子のいい2人が残るということ。むしろ、ジョンソンと中崎の離脱が選手層の強化につながる気がしてならない。