小池都知事VS橋下徹氏「豊洲移転バトル」の奇々怪々 (4/4ページ)
工事費500~800億円をかけ、築地市場を営業しながら、できるところから改修工事を行おうという計画です」(同)
小池知事もこの提案を受け、「東京駅(復元工事)などのように営業しながら徐々に変えていった例がある」と、“築地存置案”に賛同したかに見えたが、「これに、都庁内の豊洲派が猛反発。築地市場の建物のうち、発がん性物質のアスベストを使っている部分が、全体の約16%も残っているからです。改修工事の際に、アスベストが飛散する恐れがあります」(前出のベテラン政治記者)
豊洲の地下には基準値の100倍のベンゼンがあり、築地の建物には発がん性物質のアスベストが残る。そう簡単に割り切った結論が出せるはずもないが、決断が遅れれば、優柔不断な知事というレッテルを貼りたい反小池勢の思うツボだ。
「こういう情勢だからこそ、知事は、橋下氏が“場外”からアレコレ発言することに、ピリピリしているようです」(前同)
しかも、豊洲移転か築地存置かの選択は、都議選の結果に直結する。どちらを選んでもイバラの道だ。そんな中、「小池知事が、移転の可否を住民投票に求めるという憶測が流れています。しかし、都民の意見が移転に“賛成”“反対”で分かれる現状では、判断を都民へ丸投げするというマイナスイメージを抱かれかねません。住民投票の実施は、小池知事にとってギャンブルです」(前出の都庁担当記者)
まさに、今が正念場だが、ここで終わる小池氏ではない。選挙戦に明るいジャーナリストの宇田川敬介氏が、こう続ける。
「小池知事は、自身の政治塾『希望の塾』の塾生に、政策などの論文を書かせまくっています。その案の中から、優れたものを採用しようという考えです。これは、かつて小沢一郎氏(現・自由党代表)が、自身の政治塾で塾生から妙案を吸い上げていた手法と同じです。あのときは、この手法で“事業仕分け(行政刷新会議)”の案が出てきました。今回も、なんらかの“ウルトラC”が誕生しても、おかしくありません」
奇々怪々の“場外バトル”が勃発する中、小池知事の次の一手は……!?