ナダルがエドマンドの強い抵抗を乗り越え、3回戦に進出 [モンテカルロ・ロレックス・マスターズ]

テニスデイリー

ナダルがエドマンドの強い抵抗を乗り越え、3回戦に進出 [モンテカルロ・ロレックス・マスターズ]

 モナコ・モンテカルロで開催されている「モンテカルロ・ロレックス・マスターズ」(ATP1000/4月16~23日/賞金総額427万3775ユーロ/クレーコート)のシングルス2回戦で、前年度覇者のラファエル・ナダル(スペイン)がカイル・エドマンド(イギリス)の決意に満ちた挽回に踏みこたえ、6-0 5-7 6-3で勝利をおさめた。

 第4シードのナダルは右肘の故障から復帰し、ジル・ミュラー(ルクセンブルク)を7-5 7-5で下した世界1位のアンディ・マレー(イギリス)とともに3回戦に進出した。昨年全仏オープンで決勝に進出したマレーは、一度もモンテカルロで優勝したことがない。反対にナダルは今回10度目のタイトルを目指している。

 エドマンドが強力なフォアハンドでペースをつかむまで、ナダルは苦もなく勝利に向けて邁進しているように見えていた。第3セットは2-2から3ゲーム連続でブレークが続くという非常に激しいものとなったが、そこからナダルがクレー上でははるかに上をいく経験を活かして勝利を引き寄せた。

 最初のマッチポイントで勝利をものにしたとき、ナダルがほっと胸をなでおろしたことは目に見えてわかった。最後のポイントでエドマンドがリターンをネットにかけるとナダルは天を仰ぎ、両腕を空につきあげた。

 「彼は猛烈に強打してきた。あらゆるところから多くの強烈なフォアを打ち込んできたんだ。だから、彼はよくやったよ」とナダルは試合を振り返った。「すべてのボールを強打したがる選手と対戦するとき、ときどき相手の手中に落ちてしまうことがある。彼はトッププレーヤーとなるためのすべての可能性を擁しているよ」。

 ナダルの次の3回戦も厳しいものとなりかねない。19歳で第14シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)と対戦するのだ。ズベレフは今年の全豪オープン3回戦でナダルに5セットの戦いを強いていた。

 「ズベレフはオールラウンドな選手だ」とナダル。「彼に勝つためには、非常にいいプレーをする必要がある」。

 全豪オープンとマイアミ・オープンでのロジャー・フェデラー(スイス)に対する敗戦を含め、2017年に入ってから3度決勝で敗れているナダルは今年最初のタイトルを目指している。フェデラーが今大会をスキップすることを決めたため、ナダルはここモンテカルロでフェデラーに対してリベンジを果たすことはできない。フェデラーはウィンブルドン・タイトルを狙う前に、クレーコートでは非常にわずかしかプレーしないという決断を口にしている。

 現在、世界ランク45位につけている22歳のエドマンドはナダルとの初めての対戦でクレー王者を追い詰めた自分のプレーにいい手ごたえを感じていた。

 「こんなふうにプレーできるっていうのはいいことだ。自信につながるポジティブな点も、より磨いていくべき点もたくさんある」とエドマンド。「彼はクレー上で史上最強の選手とさえ言えるほどの男だ。最初、僕はややおずおずしていたが、試合の最後のほうでは僕のショットは本当に流れるように冴えていた」。

 そのほか、第3シードのスタン・ワウリンカ(スイス)、第5シードのマリン・チリッチ(クロアチア)、第6シードのドミニク・ティーム(オーストリア)、第9シードのトマーシュ・ベルディヒ(チェコ)らのシード選手がほぼ順当に勝ち上がったが、第8シードのグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)がヤン レナード・ストルフ(ドイツ)に6-4 3-6 2-6で、第12シードのロベルト・バウティスタ アグート(スペイン)はディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)に3-6 6-7(3)で敗れた。(C)AP(テニスマガジン)

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