フードテックは日本の農業と食をどう変えていくのか? (2/3ページ)

FUTURUS

ーーそうした中、アグリテックベンチャーのルートレック・ネットワークス社との事業資本提携を発表されましたが、これはどういった内容なのでしょうか?

ルートレック・ネットワークス社が展開しているアグリテックは、畑の土の水分量と栄養素の状態をセンサーで測り、巡らせた管から水と栄養を自動で最適な量を提供して行くというシステムです。これにより、もっと簡単に野菜が作れるようになるのです。世界的に人口が増え続け、このままいくと食料が足りなくなると言われている中、私たちはアグリテックには大きな意味があると注目していますし、弊社の中でも人気の美味しい野菜というのは、作るのが難しく限られた農家しか生産できず、どうしても品切れしがちになるという問題がありました。そうした状況に対して、経験値的に貯められるもノウハウをより多くの農家さんが利用出来るように広げていきたいという狙いがあります。

。写真:坂上春希

ーーもともと革新的な技術として注目されていた分野なのでしょうか?

実は、同様のアグリテックは大手の電化メーカーが先行して行っていたものでもあるのですが、高コストで大型のハウスにしか導入できないという問題がありました。海外ではそれでもいいのですが、日本には小さい農家が多く導入しづらかったのです。それに対しルートレック・ネットワークス社のものは、小規模なところから導入しやすいということで、革新的なものというよりは、とても実務に沿っているものだと注目していました。


■ 新しい技術が変える、日本の農業

ーー今の日本の農業が抱えている問題や課題とはどういったものがあるのでしょうか?

農家の収入が少なく、休みも少ないという過酷な環境にあるということと、それにより農家の数がすごいスピードで減っていっていることは課題です。

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