【帰ってきたアイドル親衛隊】モノマネ芸人に大人気だった郷ひろみ (1/2ページ)
自分が初めて知った男性アイドルは郷ひろみ・西城秀樹・野口五郎の新御三家だった。まだ幼稚園に通っている頃で、特に3人の中でも郷ひろみの存在はすごかった記憶がある。そんな郷は1972年8月に『男の子女の子』でデビュー。まだ子供だった私にとって郷の輝きは大きな印象を植え付けてくれた。さらに役者としても活動していて、特に『ムー』(TBS系)・『ムー一族』(TBS系)での樹木希林との掛け合いは、下手なお笑いタレントを凌ぐ面白さもあって、番組を毎週見るのも楽しみのひとつだった。そんな2人がデュエットで『お化けのロック』『林檎殺人事件』を発売し、この異色コンビが注目されて、2人の曲は大ヒットとなった。
それから数か月が経ち、私はアイドル現場に行くことになるのだが、ピンクレディーを見るために『ザ・ベストテン』(TBS)の出演者の出待ちをするようになった。その頃の郷が『ザ・ベストテン』の常連出演者だったこともあって、出待ちをしていると郷を見れる事は多々あった。しかし郷には多くの女性ファンが出待ちをしていたので、いつも遠目で眺めていただけで、側に近寄ることは無かった。
そんな感じで出待ちを過ごしていたのだが、82年7月に発売された『哀愁のカサブランカ』が『ザ・ベストテン』にランクインした時に大きな出来事が起きた。これまで常連として出演していた郷が、いきなり出演拒否を宣言したのだ。「自分にとって自分自身の歌は全部1番、他人に自分の歌をランク付けされるのは賛成しかねる」と言う理由でランキング番組や音楽祭の出演を拒否するようになった。この発言を聞いてカッコイイと思ったが、出待ちで郷を見ることができなくなる淋しさも同時に込み上げてきた。
しかし出演しないのはランキング番組のみだったので、冷静に考えるとさほど淋しいことではなかった。この発表があった直後くらいに、郷がレギュラー出演していた『カックラキン大放送!!』(日本テレビ系)の公開収録を調布市グリーンホールに観に行った。この番組では『MrGoo!』という郷の主演するコントコーナーがあり、普段のカッコいい郷とは違ったコミカルな姿が見れるのが魅力だった。