ドーピングにもなる!? にんにく注射の効果・副作用・料金について
睡眠をよく取る、栄養を摂るなど、
疲労回復のための手段はたくさんありますが、どれも面倒で、なかなかできない…なんて方も多いのでは?
そんなお悩みを抱えている方におすすめなのが、クリニックで手軽に受けられる「にんにく注射」です。
今回は、にんにく注射の効果や気になる料金、受ける際の注意点などを医師に解説していただきました。
にんにく注射とは

ビタミン剤を混ぜた液を注射することで、にんにくの成分が入っているわけではなく、ビタミンB1を注射するとにんにくを嗅いだようなにおいがすることからこの名前がついています。
臭い
注射をしたから体や息がにんにく臭くなることはありません。
成分
クリニックによっては各種ビタミン(B2、B5,B6,B12、C)やプラセンタ成分を配合していることもあるようです。 にんにく注射による効果

ビタミンB1は糖をエネルギーに変えるときに必要で、欠乏すると 脚気という病気になります。
江戸時代以降の日本では玄米を精米し米ぬかを取り除いた白米を食べるようになって脚気が流行し多数の死者を出しました。1910年、日本人の鈴木梅太郎が米ぬかからビタミンB1を抽出しました。ビタミンB1は日本人にとってなじみの深い栄養素なのです。
食糧事情が豊かになり脚気は減少しましたが、ジャンクフードしか食べない若者や、小食の高齢者、 アルコール依存症で食事を摂らない人などを中心に最近また増加しています。
ビタミンB1の注射(にんにく注射)は、脚気の他、以下のような症状の改善を期待して行われます。
■ だるい、元気がない、疲れやすい
■ 食欲がない、夏バテ、二日酔い
■ 脂肪がつきやすい
■ イライラする
■ 冷え性
■ 筋肉痛、 神経痛
■ 便秘
■ 肌荒れ、 口内炎
■ 風邪をひきやすい 病院でにんにく注射を受ける際の流れ

受診科目
にんにく注射は保険適応ではなく、自由診療となります。
内科、婦人科、美容クリニックを中心に、どのような科でも取り扱っている可能性がありますが、注射を受けられるかどうかは施設によります。
取り扱いがあるか、必ず事前に確認してください。また、呼び名についても、にんにく注射という呼び方をしているとは限りません。
注射・点滴の方法
疲れなどの症状があり、にんにく注射の適応があると判断されたら、肘の内側にある静脈から20mlほどの注射を受けます。
クリニックによっては他の成分も混合した点滴(20mlより量が多く、30分以上時間をかけながら投与する)を行うこともあります。
料金
自由診療のため費用はクリニックごとに異なりますが、1回3,000円〜1万円程度のようです。
にんにく注射を打つペース
クリニックによっては3日に1回程度の注射を推奨しています。 にんにく注射による副作用

ビタミンB1は水に溶けるビタミンで、過剰な分は尿に溶けて出ていきます。
たとえ食事で摂ったビタミンB1と合わせると過剰に体内に入っていたとしても、特に副作用はなく、妊婦も受けることができます。
長期に過剰摂取が続くと問題となりえますが、一般的なにんにく注射の6本分以上を毎日摂取しないと過剰症にはならないと考えられます。
頻度は非常に低いですが、 吐き気や 蕁麻疹が出ることもあります。 にんにく注射を受ける際の注意点

プロスポーツ選手
世界アンチドーピング機構は、医療行為として必要にかられて行う以外の点滴や静脈注射を禁止しています。
プロスポーツ選手が競技前に何らかの注射をすることで、禁止物質の陽性反応を出にくくし、隠ぺいすることになるかもしれないという理由です。
ビタミンの摂取自体は禁止されていませんので、口からビタミンB1を飲むことは可能です。
プラセンタ
にんにく注射に混ぜられることの多いプラセンタはドーピングと見なされる物質です。
ドーピング検査はプロ野球選手やオリンピック選手だけでなく、アマチュアであっても、高校生以上でインターハイや全国大会など、大きな大会や試合では行われることがあります。箱根駅伝などでも検査が行われています。 最後に医師から一言

早く疲れを取りたい・風邪をひいても休めない人が多い現代では、にんにく注射は魅力的かもしれません。
各地のクリニックが「点滴バー」などの名前で、手軽に美容・健康・アンチエイジングなどの目的の注射・点滴を提供しています。
興味のある方は値段を確認の上で受けてみられてはいかがでしょうか。
(監修:Doctors Me 医師)