「やるならトップリーグで」と言う立教大SO御苑剛は生意気なのか? (1/2ページ)

ラグビーリパブリック

171センチ、80キロと小柄も、視野の広さで勝負する。(撮影/松本かおり)

 緩急をつけた動きから、長短のパスを配って仲間を走らせた。激しいタックルを食らうシーンもあったが、自らタックルで圧力もかけた。司令塔自ら走るシーンも。

 4月26日に開催されたトップリーガー発掘プロジェクト2017。当日実施された試合に、白チームの背番号19はラグビー人生を懸けた。

 2016年度の立教大学ラグビー部キャプテン、御苑剛(みその・たけし)。現在5年生として在学し、後輩の指導にもあたっている。卒業に必要な単位は昨年のうちにすべて取得したから時間はある。

 学校に残ったのは就職のためだ。正確に言うなら、高いレベルでプレーを続けるため。昨年はトップリーグチームから声がかからなかった。だから今回のトライアウトに参加して、自分をアピールした。

「どうしても、トップリーグでやりたいんです」

 理由は自分の中では明確だ。

「ぎりぎりのところでやりたい」

 もし自分がトップリーグでやれるとしたら、這い上がっていくしかない立場だ。そんな状況を望んでいる。安穏とできる日なんてやって来ないだろう。それがいい。

「自分の人生を振り返ったとき、本当にキツい状況のときに成長できているんです。桐蔭(学園高校)のとき、なかなか試合に出られなかった。そんなときに伸びた気がします」

 だから、あえて困難な道を歩みたい。

 望まれるところより、自分の望む場所へ。それを貫く。

 立教大に入学後は1年時から試合に出場し続けることができた。しかし4年が過ぎたとき、自分が最大限成長できたかどうか自信を持てなかった。

「4年のときは平日にコーチがいなかったので、自分たちで自主性をもってやるとか、実行力とか、そういった点では成長できたと思います。キャプテンをやったことは、人間的にもいい経験になったとは思うのですが」

 ただ、ひとりのプレーヤーとしては、もっと厳しく日々を過ごせたかも。胸を張って、やれることはやり切ったとは言えない。

 1年前、大学4年時にもトップリーガー発掘プロジェクトに参加した。

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