後編も爆死確定?神木隆之介『3月のライオン』が賛否分かれるワケ
配給会社は今頃、頭を抱えていることだろうか。映画『3月のライオン』後編が、週末の興行収入ランキングで初登場4位(興収1億2800万円)にランクインし、前編の興収より11.4%減少していることが判明した。大コケムードが漂う中、映画を観たファンの賛否は真っ二つに分かれている。
■前編より興行収入ダウン…爆死まっしぐら?
4月22日に公開された『3月のライオン』後編。神木隆之介(23)演じるプロ棋士・桐山零は、獅子王戦に挑む中、様々な問題にぶつかりながらも強敵に立ち向かっていく。
24日に発表された全国週末興行成績(4月23〜24日)では初登場4位。観客動員数は9万6000人、興行収入は1億2800万となった。前編の初登場時の興行収入から、11.4%ダウンした数字だ。そんな『3月のライオン』の上にいるのは、ディズニー映画『美女と野獣』、アニメ映画の『名探偵コナン から紅の恋歌』と『クレヨンしんちゃん 襲来!!宇宙人シリリ』の3本だ。
「上位3本は、いずれも家族連れの観客が多い。『コナン』と『クレヨンしんちゃん』は公開2週目だが、子供連れの需要をうまく取り込んでいる。『3月のライオン』には原作ファンが足を運んでいるにせよ、数の上では上位に勝てなかった。29日からは、GW需要を狙った新作が次々と公開される。『3月のライオン』が立たされる状況はかなり厳しい」(映画ライター)
そんな上位3作品に敗北した『3月のライオン』後編を観たファンの感想はといえば、賛否両論だ。
肯定派は「後編の方が面白かった」「泣ける」と絶賛。否定派は逆に「(原作の)登場人物が絶対言わない、しないことがでてきて、悲しくなりました」「原作ファンの私は、この作品のとあるシーンがどうしても許せません。そのシーンを見たとき、悔しさと腹立たしさでいっぱいになり、むしろこの映画の鑑賞中で一番泣きました」などとハンカチを手に涙しそうな勢いだ。まるで親の敵に出くわしたかのように悲しむ要因は何なのか。
「後編、つまり“締め方”が下手という大友啓史監督(50)の悪いクセがやっぱり出ている。原作では順番に描かれるイジメ問題と父親問題を両方詰め込んで中途半端。おまけに主題歌『春の歌』を歌うのは、本家のスピッツではなく藤原さくら(21)。大人の事情タップリで、原作ファンの期待を後編で裏切る様は『るろうに剣心』の時に似ている」(前出・映画ライター)
予想外に不調な成績の映画『3月のライオン』。安易なアニメ・マンガの実写映画化の流れに一石を投じることになるのか。
- 文・安藤美琴(あんどう・みこと)
- ※1974年東京都出身。大学在学中にフリーライターとして活動を始め、『東京ガールズジャーナル』(セブン&アイ出版)、『パチンコ攻略の帝王』などに寄稿。現在は女性向け読み物系の記者・編集者として活躍中。