知ってる? 「風邪薬」と「お酒」の同時摂取が危険な理由 (2/3ページ)

マイナビウーマン

しかし薬の成分による違いや個人差もありますので、一概には言い切れないのが悩ましいところです。特に腎臓の機能が良くない方や高齢な方(検査結果はそれほど悪くなくても、腎臓の機能が落ちていることが多い)は、風邪薬が体内に残る時間が健常者よりも長くなるため、薬を飲んだら長めに飲酒を控えたほうが無難です。

■風邪薬だけじゃない! お酒との飲み合わせが危険な薬

ここまで風邪薬とお酒の飲み合わせが危険な理由を紹介してきましたが、風邪薬でなければ大丈夫なわけではありません。むしろ薬によっては風邪薬より飲み合わせが悪いケースもあるのだとか。風邪薬以外で特にお酒との飲み合わせが危険な薬について教えてもらいました。

◇(1)花粉症の薬

抗ヒスタミン成分には上記の風邪薬の項目で解説したとおり、眠気や集中力・判断力の低下の副作用がアルコールで増強する可能性があるわけですが、いわゆる花粉症の治療に使う「抗アレルギー薬」や、鼻炎に伴う鼻水症状を止める薬の多くに抗ヒスタミン成分が含まれています。むしろ風邪薬よりも量が多く含まれていることが多いため、アルコールとの飲み合わせは特に危険です。

◇(2)解熱鎮痛薬

解熱鎮痛薬には多くの種類がありますが、例えば胃粘膜を荒らす作用のあるアスピリンやロキソニンなどをアルコールと一緒に服用すると、相乗効果により胃が荒れて胃炎になることがあったり、ひどい場合には胃潰瘍ができてしまうことがあります。またアセトアミノフェンを含んだ解熱鎮痛薬ですと肝臓に毒性を持つ活性代謝物ができる可能性があり、肝機能障害を起こすことがあります。

◇(3)睡眠薬

現在では比較的手軽に服用されている方も少なくありませんが、その効果は中枢神経である脳の働きを抑制するものであり、アルコールの同時摂取では作用が増強します。副作用として、眠気・精神運動機能低下、筋肉が弛むことによる転倒・骨折、呼吸・循環抑制などが現れることがあります。作業能率などへの影響は薬剤の種類・用量、アルコールの摂取量、個人の体質などにより異なりますが、意識を失って大きな事故につながることもありますので注意が必要です。

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