お得に贅沢を味わえる全国の「特急券不要」列車

まいじつ

「いさぶろう」 みといな / PIXTA(ピクスタ)
「いさぶろう」 みといな / PIXTA(ピクスタ)

超豪華列車の『TRAIN SUITE 四季島』(JR東日本)と『TWILIGHT EXPRESS 瑞風』(JR西日本)と、JR九州の『ななつ星 in 九州』の“クルーズトレイン”は鉄道ファンの高嶺の花だ。実際に高額な旅になるため、なかなか踏み切れるものでもない。そこで、乗車券だけでリッチ感を味わえる全国の列車を紹介しよう。

2階建て新幹線『MAXとき』(上越)の廃止が発表され、レア度が増している2階建て車両。京阪本線(淀屋橋―出町柳)では、そんな2階建てを満喫できる特急を走らせている。

「2階建ては1両だけですが、特急は日中15分間隔で出ているので、1本待っても乗る利用客も多いんです。行楽シーズンなどには大阪―京都間をノンストップで走るので、優越感も最高ですし、鉄道ファンの間では『日本一豪華な特急』とも言われています」(鉄道ライター)

普通車の2階建て車両はJR東日本の東海道線などのグリーン車でも味わえるものの、京阪は何といっても、特急料金不要という強みがある。しかし、JR東日本の『ホリデー快速ビューやまなし号』(新宿―小淵沢)は、まるごと2階建て車両の10両編成で、そのうちの6両は指定券不要の自由席車両になっている。

「『ビューやまなし号』が走る中央線は富士山から八ヶ岳まで望めるので、2階はお得感が強いです。運転は土休日のみですが、同じ『ホリデー快速富士山号』(新宿―河口湖)には、かつて特急『あずさ』に使用されていた特急型車両が使われているので、こちらもちょっとした贅沢気分が味わえます」(同・ライター)

観光用に普通列車を改造したものも

この他にも、JR東日本の釜石線(花巻―釜石)の快速『はまゆり』は、元急行車両でリクライニングシート付き。JR四国の予讃線(松山―宇和島)の普通列車にはボックスシートの元特急車両も走るなど、特急や急行を普通車に転用しているケースも多い。

一方で、普通車を観光用列車に改造して走らせる鉄道会社も多い。

「JR九州の肥薩線特急『いさぶろう』『しんぺい』(熊本―吉松)の人吉―吉松間では普通列車として運転していますし、JR西日本呉線の快速『瀬戸内マリンビュー』(広島―三原、土休日運転)にも自由席車両が付いています」(同・ライター)

私鉄では京阪と競合する阪急も負けていない。阪急京都線(梅田―河原町)の『京とれいん』は土休日のみの運転でも、6両編成の車内には半個室シートなどが設けられ、雅な車内空間を提供している。もちろん乗車券だけで利用できるのだ。

こうしたプチ贅沢を見つけ出すのも鉄道旅行の醍醐味だろう。

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IK / PIXTA(ピクスタ)

みといな / PIXTA(ピクスタ)

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