【プロ野球】最強左腕・大野豊は夢の跡…。河内貴哉の悲劇…。日本人左腕不毛の地・広島に左腕エースは現れるのか? (1/2ページ)

デイリーニュースオンライン

日本人左腕不毛の地・広島に左腕エースは現れるのか?
日本人左腕不毛の地・広島に左腕エースは現れるのか?

■左腕エースの不在が続く

 4月20日 、左ヒジ痛により床田寛樹(広島)の出場登録が抹消された。新人ながら、開幕ローテーションの座をつかみ、プロ2戦目の4月12日の巨人戦で初勝利を挙げるなど、これからの飛躍が期待されたなかでの離脱だった。

 広島には、ここ15年近く日本人左腕が大成していないという負の歴史がある。昨シーズンは左腕エース候補の戸田隆矢が、初完封勝利の直後に負傷離脱。左腕がなかなか育たない状態には、やきもきさせられる。

「広島の左腕は呪われている」

 こうささやかれるほど左腕不足は深刻だ。

 それだけに、開幕ローテーション入りした床田への期待は大きかった。積年の夢だった左腕エースの誕生を夢見ていたファンもショックを隠せない。

 広島は左腕投手を育てられないのか? 広島の日本人左腕の歴史を辿ってみたい。

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■黄金期に輝いた最強の2大左腕・大野豊と川口和久

 1980年代、球界切っての投手王国を誇り、黄金期を迎えていた広島。そこには2人の偉大な左腕エースがいた。

 大野豊と川口和久。この2人こそ広島球団史に名を残す稀代の名左腕だ。

 大野は150キロを超えるストレートと多彩な変化球を武器に、先発と抑えの両方をこなし、通算148勝138セーブという驚異的な数字を残した球界のレジェンドだ。

 また、1988年には沢村賞を受賞。43歳まで現役を続けた強靭な体を持ち、引退試合では146キロを記録。この投球はいまだに語り草となっている。左右の違いを超えて、広島史上最強投手に推す声も多い。

 川口は140キロ台後半のストレートに、カーブ、スライダーを織り交ぜた投球スタイルで3度の奪三振王を獲得。プロ18年で歴代17位の209奪三振を記録した。1試合あたりの平均奪三振率7.71は歴代4位だ。

 通算勝利数は136勝。7度のシーズン2ケタ勝利を記録するなど、長らく広島先発陣の柱として活躍した。

 2人が揃い踏みした時代がピークだった。1994年に川口はFAで巨人に移籍。1998年に大野が引退すると、広島の日本人左腕に陽の目が当たることはめっきりと減った。

 2001年から2003年の3年間は高橋建が規定投球回を超える活躍を見せるも、以降14年間、日本人左腕で規定投球回数を超えた投手は現れていない。

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