視聴者戻らず?沢尻エリカ『母になる』見応えあるも8.3%の低空飛行

デイリーニュースオンライン

母になる|日本テレビ公式サイトより
母になる|日本テレビ公式サイトより

 沢尻エリカ(31)が主演を務める「母になる」(日本テレビ系)第5話が10日に放送され、平均視聴率8.3%(ビデオリサーチ調べ・関東地区)で、前回から0.4ポイントの微増となった。

 第5話では、柏崎家の再生を軸にして、結衣(沢尻エリカ)と広(道枝駿佑:関西ジャニーズJr.)の関係や、陽一(藤木直人)との関係性が好転してく様子が描かれていた。また、それだけではない。広がいた施設の先輩である今偉(望月歩)のダメな母親が出てきたり、莉莎子(板谷由夏)のママ友いじめ問題、麻子が犯した連れ去り以外の罪が暴露されるなど、なかなか見応えのある回だった。

 今回は「誰かの特別になりたい」という、人間の心の奥底に隠された欲求がテーマになっていたのではないかと思う。広に唯一無二の母親として認められたい結衣、広だけではなく自分のことも愛してほしいと願う陽一、ママ友に認められたい莉莎子、母親に愛されたい子どもたち…。そして、罪を犯した人間である自分を受け入れてくれる場所を欲している麻子。

 中でも広の先輩である今偉とその母親とのシーンは涙なくしては見れない。広のためとはいえ、母親に会いたい一心で居場所を特定し、無事に会うことができたのだが、肝心の母親は最悪の人間だったのだ。かすかな希望を頼りに、自分を犠牲にしてまで広に「産みの母親とは?」ということを教えてくれた彼には、絶対に幸せな家庭を築いていってほしい。

 ところで、ひとつ気になるのは冒頭で出てきた教授の「女は結婚すると変わる」というセリフだ。これは、世の中の男性の多くがそう思っていることだろう。ただ、女の私からすると「なぜ、男は変わろうとしないのか?」という疑問につきる。

 今の時代でも、結婚してからの料理・洗濯・掃除などの家事全般は女性が一手に引き受けることが多い。まだ、新婚時代ならそれも許せる。しかし、子どもが生まれるとそうはいかないのだ。子どもの抱える問題は、そのまま母親の問題になるからだ。寝かしつけや食事の準備も手間がかかるし、大きくなってからも子どものスケジュールは、送り迎えやお弁当づくりなど親のスケジュールにも影響を与えてくる。変わらない男たちは、自分勝手に飲みや遊びの予定を入れられるかもしれないが、女はできない。つまり、結婚前と結婚後では変わりたくなくても変わらなければやっていけないのだ。「結婚してもスタイルを変えようとしない男」にイライラしている女性が多いということに、男性はもっと気づくべきだろう。

 話は戻るが、再び結衣たちの前に現れた麻子。過去に犯した罪が明らかにされたが、その時一体何があったのか?そのことを広は知っているのか?そして、これから麻子は柏崎オートで働くことになるのか?面白味のかけらもなかった第1話から一転、次回は見どころ満載だ。ラストスパートに向けて、一度離れた視聴者を呼び戻せるのか期待するとしよう。

文・吉本あや(ドラマウォッチャー)

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