獣医になるには? 進路や獣医師免許について解説!

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ペットと一緒に暮らす世帯が増えています。ペットは家族の一員という人が多いですから、その健康についてはみなさん細心の注意を払いますね。ペットの健康に関わるのが「動物のお医者さん」つまり獣医です。獣医を志している人のために、今回は「獣医師になるにはどうすればいいか」についてご紹介します。

■「獣医師」は、人が飼っている動物のお医者さん

たいてい「獣医」と略されますが、正確には「獣医師」です。獣医師は国家資格で、その仕事内容・なり方などは『獣医師法』によって定められています。それによりますと、

(獣医師の任務)
第一条 獣医師は、飼育動物に関する診療及び保健衛生の指導その他の獣医事をつかさどることによつて、動物に関する保健衛生の向上及び畜産業の発達を図り、あわせて公衆衛生の向上に寄与するものとする。
(定義)
第一条の二 この法律において「飼育動物」とは、一般に人が飼育する動物をいう。

となっています。つまり、獣医師は「人が飼っている動物のお医者さん」ということですね。また動物の健康だけではなく、飼育環境の保健衛生、畜産業の公衆衛生・発展についても貢献が求められる職業です。

■獣医師になるには? 獣医学部を卒業しよう!

国家資格である獣医師ですので、「獣医師国家試験」に合格して免許証を取得しないとなれません。ちなみに「獣医師」は独占業ですので、獣医師免許を持ってない人が、勝手に「ペットドクター」とか「獣医」などの紛らわしい名称で仕事をすることは法的に禁止されています。

下の条件のうちどれかを満たしていれば「獣医師国家試験」を受験できます。

●獣医師国家試験の受験資格

1.学校教育法に基づく大学で獣医学の正規の課程を修めて卒業した人
2.外国の獣医学校を卒業した、あるいは外国で獣医師の免許を得た人。ただし、獣医事審議会によって1と同等以上の学力および技能を有すると認定されないと駄目です
3.「獣医師国家試験予備試験」に合格した人
※『獣医師法』の第十二条「次の各号の一に該当する者でなければ、獣医師国家試験を受けることができない」の各項です。詳細は記事末のリンクを参照のこと。

「獣医師国家予備試験」というのは、外国の獣医学校を卒業した、または外国で獣医師の免許を得た人しか受けられません。ですから1の「学校教育法に基づく大学で獣医学の正規の課程を修めて卒業する」のが、獣医師になる最もポピュラーな方法ですね。

高校卒業

大学の獣医学部を修了し卒業

獣医師国家試験を受験・合格

獣医師免許を取得

フローはこのようになります。

ちなみに、アメリカでは獣医師になるのが日本よりはるかに狭き門です。学校自体が少ない上に授業料が高価ですから、アメリカでは獣医師はエリートです。日本人が渡米して「獣医師です」と自己紹介すると例外なく「スゲー!」と言われるでしょう。

獣医になるにはどうすればいいかをご紹介しました。獣医は簡単になれる職業ではありませんが、ぜひ勉強に励んで夢を実現させましょう!

⇒『獣医師法』
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S24/S24HO186.html

(高橋モータース@dcp)

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