自社の技術が他市場で強みに 成功する新規事業のポイント (1/2ページ)

新刊JP

『超図解! 新規事業立ち上げ入門』(幻冬舎刊)
『超図解! 新規事業立ち上げ入門』(幻冬舎刊)

テクノロジーの発展は、時に既存の産業を衰退させ、刷新する。

古くは蒸気機関の発明によっておきた産業革命。世界が過渡期にあり、IoTやAIなどの分野で新技術が次々と生まれている現在も、「産業革命」とはいかずとも、少なくとも新しいビジネスが生まれやすくなっているのは確かだろう。

これらを担うのは起業であり、新規事業である。特に新規事業は、会社の規模を問わずそれを行った企業ほど売上や経常利益、雇用者数が増加するという調査結果もあり、企業の成長にとっても欠かせないものとなっている。

ただ、「9割は失敗する」ともいわれるように、新規事業はうまくいく方が稀なのも事実だ。では、この困難な仕事を次々と成功させている人は、どんな点に注意してプロジェクトを進めていたのだろうか。

■自社の技術は、別市場で圧倒的な強みになる

『超図解! 新規事業立ち上げ入門』(木下雄介著、幻冬舎刊)では、これまで幾社もの新規事業を成功させ、軌道に乗せてきた著者が、立ち上げのアイデア出しからリリースまで、各段階それぞれのポイントを解説する一冊だ。

たとえば、新規事業は新しい技術の開発によって生まれることも多いが、それと同じくらい、自社の既存の事業で培った技術やノウハウを他のビジネスに転用することで生まれるケースも多い。

その成功例としてよく知られるのが、「写真フィルム製造」で培ったコラーゲンに関する技術を、化粧品の分野で活かすことに成功した富士フィルムだが、これは「手持ちの技術をどう活かすか」という視点と「新しい市場」という視点がうまくマッチした例だといえる。

技術・ノウハウに偏りすぎると、顧客・消費者のニーズをとらえそこねる危険がありますし、市場を過度に重視してしまうと八方美人的な中途半端な商品・サービスになるおそれがあるでしょう。(P34より引用)

と木下氏がいうように、技術的視点と市場的視点のバランスは難しい。

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