血判、切指、入れ墨も…江戸時代の遊女はあの手この手で客の心を掴んでいた (2/2ページ)

Japaaan

相手の年齢の数だけ、左二の腕の内側に入れた入れぼくろが徐々にエスカレートして、二の腕に相手の名前を彫り込むまでになったそう。

もし、ほかの人の名前を彫りたくなったら、まず灸をすえるなどをしてケロイド状にして焼き消し、皮がむけたら次の名前を彫りました。なんとも痛そうですよね…。遊女の入れ墨は、客自身に名前を腕に直接書いてもらい、その筆跡通り彫るというのが一番喜ばれたとか。

といっても、これも偽物が多かったようです。彫らずに墨で名前を書いておき、それをちらりと客に見せていた遊女もいたそう。照明もさほど明るくないので、ばれることもなかったのです。

こういった遊女のあの手この手に引っかかるのは、野暮な武士、そして地方から出てきた商人や農民がほとんど。遊び上手ではない男子には、遊女の甘い言葉がテキメンに効いたのですね、きっと。

日本の文化と「今」をつなぐ - Japaaan

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