「感情」を使う仕事「感情労働」とは? ~仕事から「心」を守る方法~ (2/4ページ)
このように、「相手を不快にしない」「相手に決まった(主にポジティブな)印象を与える」ために個人的な感情を出さないよう気を配る仕事に就く人は、程度の差はあれ「感情労働者」と言えます。
■感情労働者が抱える問題
いつどんなときも「決められた感情」で相手に接することを求められる「感情労働者」……。そんな彼らはある健康問題を抱えがちだとゆうき先生はいいます。続いて感情労働者が抱えがちな問題について紹介します。
◇(1)感情を抑圧することで大きなストレスを抱えがち
感情をコントロールする方法はいくつかありますが、多くの人がやりがちなのは“抑圧”です。社会人にとって、怒りや悲しみを抑えて仕事をしなければいけない状況は少なくないでしょう。しかし、本心と表現すべき感情とのギャップがあると、人は少なからずストレスを感じます。一時的に感情を抑圧する程度なら問題はありませんが、勤務している間“ずっと”となると、大きなストレスとなってしまいます。
◇(2)自分を責めすぎて自己肯定感の低い人間に
クレーム対応など、仕事によっては相手に対してネガティブな感情を抱いてしまうこともあるでしょう。しかしそういった感情に対し「プロなのだから我慢しなきゃ」「相手はお客様だから悪くない」などと、抑圧したり、罪悪感を抱えて自分を責めてしまう人がいます。特に真面目であったり、完璧主義の人に多いのですが、自分を追い詰めすぎるのはNG。自分に自信が持てない、自己肯定感の低い人間となってしまいます。
◇(3)オン・オフの切り替えができず、心のバランスを崩す
看護師=病人に優しい、保育士=子どもの面倒見がいい……など、固定された職業のイメージから、プライベートでも同様の対応を求められる人もいるでしょう。「今はプライベートなので!」とはっきり伝えることができればベストですが、ポジティブなイメージを持たれている人にとって、イメージを裏切ることは大変な恐怖です。そのため、仕事とプライベートがうまく切り替えられずに心のバランスを崩してうつになってしまう人も多くいます。