今も昔も大人気絵師!歌川国芳の名前にちなんだ浮世絵「浮世よしづ久志」がステキなんです (1/2ページ)
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歌川国芳
近年の歌川国芳ブームは皆さまご存知のところですが、江戸時代でも今に負けないほどの国芳フィーバーだったようです。歌川国芳は三十代まで鳴かず飛ばずで苦労しましたが、水滸伝シリーズで花開いた遅咲きの絵師。
歌川国芳「水滸伝双六」
水滸伝シリーズで一躍人気者となった国芳は、なんと自分の名前の一部「よし」を題材にした作品を残しています。国芳の名が広く知られ、作品だけでなく本人のファンが増えたという証拠でしょう。
その絵がなんとも国芳のカラッと明るい性格を表していて、素晴らしいのです。
それがこちら。
歌川国芳「浮世よしづ久志」
「浮世よしづ久志」…良しづくし、だなんて、絵の名前からして良いことがたくさん並んでいそうな気配がします。右上に添えられた歌が、この絵に描かれていることを言い表しています。
「人の身の 良し悪し話 よしにして なんでもかでも ずっとよしよし」
人のウワサ話はやめよう、なんでも良いんだよ、ずっと良いんだよ。
細かいことは気にしない、とてもおおらかな歌が、江戸っ子たちだけでなく私たち現代人の悩みをも笑い飛ばしてくれます。句には名前が添えられていませんが、国芳自身が詠んだものでしょうか。