行政書士とはどんな仕事? なるにはどうすればいい? 仕事内容や制度について知ろう

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行政書士という職業は、漫画『カバチタレ!』シリーズでテーマになるなど、比較的有名なのではないでしょうか。ただ名称だけは知っていても、実際の仕事の中身となると「?」という人が多いかもしれません。今回は「行政書士」とはどんな仕事かについてご紹介します。

■基本は「行政に出す書類を作成する仕事」です

「行政書士」は国家資格で、その仕事は「行政に提出する書類を作成すること」です。「行政」ですので、国の各機関、地方自治体などが書類の提出先になります。同じ「書士」(書類を書く人という意味ですね)が付く職業でも、「司法書士」はその名のとおり裁判所や法務局といった司法関連機関に提出する書類を作成します。

この行政書士という職業は、明治時代に役所に提出する書類を「代書」した仕事に、その起源を求めることができます。昔は文字を書けないという人が少なくありませんでしたし、書式を厳格に守ることが求められましたから、代書のニーズも大きなものだったのですね。

行政書士の仕事の主なものは「クライアントから相談を受けて、代行して書類を作成すること」です。代行作成できる書類の種類は1万種以上もある、なんて言われることもあります。例えば「保健所への食品衛生責任者の届け出書類を作成する」といった仕事はその一つです。こういう書類仕事は面倒くさいので代わりにやってくれる人がいれば、お金を払ってでもお願いしたい、というニーズは大きいのです。知り合いの行政書士に聞いてみたところ「外国人の帰化申請書類の作成」といった仕事もあるそうです。クライアントから直接依頼されるだけではなく、弁護士からの紹介で行うこともあるとか。

■行政書士になるには?

以下のいずれかに当てはまる場合には、行政書士の資格を持つことができます。

1.行政書士試験に合格した者
2.弁護士となる資格を有する者
3.弁理士となる資格を有する者
4.公認会計士となる資格を有する者
5.税理士となる資格を有する者
6.国又は地方公共団体の公務員として行政事務を担当した期間及び行政執行法人(独立行政法人通則法(平成11年法律第103号)第2条第4項に規定する行政執行法人をいう。以下同じ。)又は特定地方独立行政法人(地方独立行政法人法(平成15年法律第118号)第2条第2項に規定する特定地方独立行政法人をいう。以下同じ。)の役員又は職員として行政事務に相当する事務を担当した期間が通算して20年以上(学校教育法(昭和22年法律第26号)による高等学校を卒業した者その他同法第90条に規定する者にあっては17年以上)になる者

⇒データ引用元:『行政書士法』
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S26/S26HO004.html

上記は『行政書士法』の第2条に定められていますが、簡単に言えば、「弁護士」「弁理士」「公認会計士」「税理士」の資格を持っていれば、行政書士の資格も持つことができるのです。また公務員を20年以上務めると資格を持てます(すごく簡単に述べています! 詳細は上記参照)。意味するところは、「行政書士とは、行政関連の書類の書き方に精通した人であり、『弁護士』『弁理士』『公認会計士』『税理士』『公務員を20年以上務めた人』ならできますよね? ですので行政書士の資格を認めましょう」ということです。

それらの業務に就いていない人(資格を有していない人)が、行政書士になりたいのであれば、行政書士試験を受けて合格しなければなりません。

■「行政書士試験」の気になる合格率は?

というわけで行政書士試験です。同試験はけっこう難関で直近10年の合格率は以下のようになっています。

2007年度:8.64%
2008年度:6.47%
2009年度:9.05%
2010年度:6.60%
2011年度:8.05%
2012年度:9.19%
2013年度:10.10%
2014年度:8.27%
2015年度:13.12%
2016年度:9.95%

⇒データ出典:『一般財団法人 行政書士試験研究センター』の「試験結果の推移」
https://gyosei-shiken.or.jp/pdf/h28trans.pdf

だいたい10%前後と、受験者の1割ぐらいしか合格しないのです。

今回は、行政書士とはどんな仕事か、行政書士になるにはどうすればいいかを解説しました。行政書士を目指すのであれば、合格するまでぜひ勉強に励んでください。

(高橋モータース@dcp)

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