「無縁社会」に山田洋次流ブラックユーモアを交えた映画「家族はつらいよ2」 (2/2ページ)

まいじつ

なじみの居酒屋に誘って痛飲、家族に迷惑がられながらも自分の家に泊めることになるが、翌朝、その同級生は冷たくなっていた…。

ご遺体となった彼を救急車で運ぶくだりはかなりブラックな笑いを誘う。いわば“死体いじり”のようなタブー・ネタなので、これまでのヒューマン派の代表のイメージのある山田洋次作品とは異質のように見えるが、これが隠れた真骨頂でもあるのだ。

まだ“寅さん”で売れる前のハナ肇主演の“馬鹿”シリーズなどは、そんなブラックな笑いが満載だった。加えて、山田監督自身、現在“独居老人”に近い生活をしている、と漏れ伝え聞いた。これは彼にとって、“当たらない映画監督時代”の資質と、現在の置かれている状態を照らす作品となった。そこが興味深い。

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