「懐石料理」と「会席料理」の違いとは?おもてなしのフルコース料理はどっち?
懐石料理と会席料理の違いって?
「懐石料理」と「会席料理」って同じ音の言葉ですが、意味は全く違うんです。ご存じですか?
懐石料理は、茶道のおもてなし「茶事」でお茶を点てる前に出される料理のこと。「懐石」の語源は、修行僧が空腹を紛らわすために温かい石を懐に入れた、というところから来ています。つまり、懐石料理は高級料理ではないのです。
一方、会席料理は、茶の湯の「茶懐石」をベースにした、おもてなし料理。旬の食材が使われることが多く、お客様に楽しんでもらうためにいろんな工夫を凝らすので、客人も丁寧に味わっていただくのがマナーです。
会席料理はどんな料理が出るの?フルコース料理の会席料理は、品数も豊富です。では、どんな料理が出されるのでしょうか?
まず出てくるのは、突きだし・先付(さきづけ)、前菜です。次に、その季節の素材を使ったものが多い煮物椀・椀物(吸い物)、そして、お造り(お刺身)、八寸(山海の珍味)、焼き物、煮物、強肴(酢の物や珍味など)とつづき、食事としてごはんと止椀(ご飯の前の汁物)まで次々と提供されます。ボリュームはもちろんのこと、目でも楽しめる品々が登場します。コースの締めくくりは、水菓子です。お店によって品数も若干変わりますが、とっても豪華ですね。
会席料理のマナーいざ会席料理をいただく前に、知っておきたいマナーがいくつかあります。
椀物をいただくときは、汁を味わってから具をいただきます。その際、ふたは膳の外か右隅に置いて、食べ終わったら元に戻しましょう。
魚の骨や飾りに使われた添え物などは、お皿の隅にひとまとめにしてきれいにします。また、器の蒔絵の部分には口をつけないようにすること。器は、会席料理のもう一つの主役と言っても過言ではありません。こういったマナーの一つひとつが、美しい所作につながっていきます。
そして一番大切なことは、旬の素材を使った料理のひとつひとつをじっくり味わって楽しむこと。自分らしい言葉で感想を述べて、おもてなしして下さった方への感謝を伝えたら、きっと喜ばれることでしょう。
参考文献:金嶽 宗信(2014)『品のある人をつくる、美しい所作と和のしきたり』
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