子供のスマホ使用がもたらす3つのデメリット (1/2ページ)
子供が何歳になったらスマートフォンを持たせるかということが、世界中で議論されている。スマホは子供に心身両面で悪影響を与える可能性があるためだ。
発明者のスティーブ・ジョブズ氏は、自分の子供にiPadを持たせなかったという。過去のインタビューでは「自宅にiPadは持ち込まない。中毒性が強くて、危険すぎる」と話していた。実際のところ、中毒性のほかにも危険な点があるようだ。オンラインマガジン『ウェイキング・タイムス』は3つのポイントを挙げている。
ひとつ目は、ジョブス氏も指摘していた“中毒者にする”という点。中毒性が強く、快楽ホルモンを出す脳の報酬系を変えてしまうのだという。ドラッグのように依存症になってしまい、それなしでは快楽を感じなくなるといい、子供の自然な成長が妨げられてしまうそうだ。
スマホは1日3.6時間を奪う
カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)の神経科学ディレクターのピーター・ホワイブロウ博士は、スマホやタブレット端末の画面を“エレクトロニック・コカイン”と呼び、中国の研究者は“デジタル・ヘロイン”と言うほどだ。また、アメリカ防総省とアメリカ海軍でビデオゲームなどを中心とした依存症研究をしているアンドリュー・ドーン博士は“デジタル・ファルマシア”と表現している。ファルマシアとはギリシャ語で薬物を意味する言葉だ。
ある医療ジャーナリストは「子供がスマホをいじるのは、ドラッグをやっているようなものというわけです。イギリスのダービー大学の調査では、スマホユーザーは1日平均3.6時間もスマホをいじっていることがわかりました。3.6時間も奪われることで、人間関係と現実の生活に支障をきたしています」と指摘する。
そして、ふたつ目の指摘は“気分と感情に影響を与える”という点。小さな子供がスマホ、タブレット端末を過度に使用すると、精神的な発達を妨げ、社会的な問題を引き起こす可能性があるという。
最後の3つ目は“姿勢が悪くなる”という点だ。