フランスで「ロゼワイン」が定番になりつつある理由 (1/2ページ)

まいじつ

jaspe / PIXTA(ピクスタ)
jaspe / PIXTA(ピクスタ)

白でも赤でもないロゼワインに対して、日本人が持つイメージは“ワインビギナー向け”、“甘ったるい”というものが多い。ところが、フランスでは、いまやロゼワインの消費量が白ワインを抜くほどの人気だ。席に着き、最初の1本(1杯)にはロゼを頼むのが定番になっているという。どうしてロゼが人気になのか?

フランスだけでなく世界のワイン市場では、日本とは違って“ロゼワイン=辛口”という認識なのがその理由のひとつだ。肉と魚、どちらの料理にも合わせやすいので、カップルやグループの食事でボトルを頼むときにも重宝する。

ロゼワインの作り方には何通りかあり、多いのは、赤ワインと同じように果皮や果種と一緒に発酵して、ある程度の色が付いたら、果皮や果種を取り出す方法だ。ほかには、白ワインのように果汁を絞るときに、黒ブドウの果皮で色を付ける方法もある。

また、白ワインと赤ワインを混ぜてロゼワインを作る方法は、ヨーロッパではEUの法律によって禁止されている。だが、フランスのシャンパーニュ地方でロゼのシャンパンを作るのに限っては認められているそうだ。

いずれにしても一般的には長期発酵をしないので、新鮮なフルーツの香りが残り、軽い口当たりがするものが多い。よく冷やして飲むのがおすすめだ。ロゼワインは8℃ぐらいが一番おいしいという説もある。そのためフランスでは、ロゼワインは春から夏の温かい季節に楽しむ飲み物として、風物詩となっているとか。

ロゼワインがフレンチと相性がいいのは当然だが、ワイン通のあいだでは、和食や中華にも合うといわれている。焼き鳥や鶏すき鍋などのさっぱりした鶏肉の料理から、和風ステーキや肉じゃがなど、しょうゆ系の味付けにもぴったりだという。さらに酢豚、エビチリ、春巻などの中華料理にもよく合う。

ピンク色で、食卓が華やぐロゼワイン。今夜の1本に買ってみてはいかがだろうか。

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