積極的安楽死が合法と認められる為の要件を弁護士に聞いてみた (2/2ページ)

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この点は法律の条文に示されている訳ではないので、解釈が必要になります。

東海大学付属病院の事件で裁判所が示した基準によると、

(1)患者が耐え難い肉体的苦痛に苦しんでいること
(2)患者の死が避けられず、死期が迫っていること
(3)患者の肉体的苦痛を除去・緩和するための医療上の手段が尽くされ、代替手段がないこ と
(4)患者本人の意思表示があること

以上の4つの条件が全て満たされている必要があります。

■消極的安楽死とは?

安楽死には「消極的安楽死」と呼ばれるパターンもあります。これは人工呼吸器を外すというような「延命治療の中止」で患者が死に至るケースです。

人工呼吸管理が必要な患 者の呼吸器を外せば間もなく死亡することは明らかなので、「積極的安楽死」と同様に「殺人」に該当しそうですが、実際の医療現場では、これに近い措置が行なわれているようです。

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