沢尻エリカ『母になる』コメディ路線で視聴者置き去り8.4%の大惨状

デイリーニュースオンライン

母になる|日本テレビ公式サイトより
母になる|日本テレビ公式サイトより

 沢尻エリカ(31)が主演を務める「母になる」(日本テレビ系)第9話が6月7日に放送され、前回よりも0.8ポイントを下げ平均視聴率8.4%(ビデオリサーチ調べ・関東地区)となりました。いきなりのコメディ路線変更に、このままでは最終回で最低視聴率を記録することにもなりそうだ。

 メインのはずの柏崎夫婦と広(道枝駿佑:関西ジャニーズJr.)の扱いがあまりにも雑で、視聴者をしらけさせてしまった前回。結衣(沢尻エリカ)がボケをかましたりするなど、その兆候は前回からも表れていたが、ここにきてまさかのシリアス路線からコメディ路線に変更されていた。

 第9話では、無断欠席をした広のことで家族会議が行われることになったのだが……。集まったメンバーの中に、西原一家の3人や児童福祉司の木野(中島裕翔)がいるなど、もはや“家族”会議ではない。周囲の人間にもっと頼ってほしいという里恵(風吹ジュン)の結衣に対する思いやりで集めたメンバーだったようだが、なぜか関係のない木野が広の恋路にあたふたしたりと、もはやドタバタコメディといった感じだ。

 また、第8話で広に打ち明けた麻子が犯した犯罪について。広がどう受け止めているのかということが、これから詳しく描いていくのかと思っていたが、単に好きな子に影響を受けていただけという展開には拍子抜けした。

 まったくもってこの『母になる』には騙された! 誘拐された子どもと産みの母親、育ての母親の家族再生という重たいテーマだったため、シリアスなドラマを予想していたのだが勘違いだったようだ。前半戦こそシリアスタッチで描かれ、結衣と麻子のハラハした攻防戦はあったものの、後半戦は家族コメディそのもの。あまりにも多くを詰め込みすぎた結果、内容が分離してしまったかのようだ。いや、無駄に木野の話や西原家の話を入れ込んだせいで、メインである柏崎家の話がないがしろにされてしまったのだろう。

 さらに今回は、広が柏崎家とは関係のない人間である、桃(清原果耶)とのシーンが多かったことで、再び道枝駿佑の棒演技が浮彫りになる結果となってしまった。

 最終回を目前にコメディ路線に転換されたことで、これまで沢尻エリカと小池栄子が積み上げてきたものが一気に崩れ去ってしまった第9話。エンディングで広が「母親は2人いたらいけないの?」といったことから、最後は2人の母親に見守られることになり、めでたしめでたし……となりそうな予感だ。どのみち、ハッピーエンドで終わりを迎えそうな最終回に、一体何を期待すればいいのだろうか。

文・吉本あや

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