地獄の道のりの先に、天国のような絶景!モンテネグロの世界一美しい湾・コトルの城壁にのぼってみた (1/4ページ)
バルカン半島の小さな国・モンテネグロ。日本人にとってはなじみの薄い国ですが、ここに「世界一美しい湾」とも称される場所があります。
それが、アドリア海沿岸のボカ・コトルスカと呼ばれる地域に位置し、切り立った山々と入り組んだ湾に囲まれた街、コトル。ダイナミックな自然に抱かれた中世の街並みは、「コトルの自然と文化-歴史地域」として世界遺産に登録されています。
そんなコトルを訪れたら見逃せないのが、山の上に築かれた城壁からの眺め。頂上にある要塞からは、コトルの旧市街やコトル湾を一望する、素晴らしい風景が広がっています。
コトルの城壁が始まったのは、9世紀のこと。15世紀に現在見られるような姿が完成したといわれています。城壁の頂上へは、コトルの旧市街から歩いて行くことが可能。ですが、その道のりは生半可なものではありません。
山頂に築かれた要塞があるのは、こんなところ。
旧市街を囲む城壁の外から見てみると、いかに高いところにあるのかがわかります。しかも、頂上まで直線距離で行けるわけはなく、曲がりくねった道に造られた、不揃いな石の階段をひたすらのぼらなければならないのです。
頂上の位置を事前に把握せずにのぼってしまった筆者ですが、知らぬが仏。もしはじめからその高さを目の当たりにしていたら、チャレンジすることはなかったかもしれません・・・
そういうわけで、コトルの城壁の頂上にたどり着こうと思えば、それなりの覚悟が必要です。
頂上の要塞がある地点は、海抜およそ260メートル。到達するためには1355段もの階段をのぼらなければなりません。