百田尚樹『今こそ、韓国に謝ろう』よんでみた:ロマン優光連載86 (1/3ページ)
ロマン優光のさよなら、くまさん
連載第86回 百田尚樹『今こそ、韓国に謝ろう』よんでみた いやー、すごい本です。百田さんという人がいかに偉大な方かということを思い知らされました。
タイトルから察せられるように、嫌韓的な内容をいやみっぽい文章で逆説的に記している本です。まあ、それだけです。特に目新しい論考とか視点があるわけでもないです。タイトルなどから、ユーモア感を出していこうという狙いはうかがえるのですが、特に面白い文章というわけでもありません。出来映えとしては、この手のものとしては平均以下かもしれませんね。しかし、それゆえに百田さんの偉大さが証明されているのです。
ネットにいくらでも転がっているような内容、ようするにタダでいくらでも読めるような内容を、文章の面白さによる付加価値を特に付けることないまま、書籍として出版し、販売することができるというのは、百田さんの偉大さがあって初めて可能になることでしょう。無名のネトウヨがこれと寸分違わぬ内容の原稿を書いたとしても出版することはできないでしょう。出版社から原稿を突き返されるかもしれません。大ベストセラー作家である偉大な百田さんだから、このような内容でも出版できるのです。Twitter上でネトウヨ論客と見なされているような有名アカウントの中には百田さんよりも出来の良いヘイト本を書けそうな(そんなもの書かれても嫌ですけど)人もいますが、大作家である百田さんの威光の前では出来の良し悪しなどたいした問題ではないのです。こんな内容の本でも出版できる百田さんの偉大さに本当にビックリしました。
とはいえ、商売でやっているのではなく、本気で信じているビリーバーゆえの真っ直ぐな力強さは随所から感じられ、唖然とした気持ちにさせられます。まあ、『殉愛』騒動からもうかがえるように、一度信じたらてこでも動かないような一本気な方なんでしょうね。韓国で何か問題があると「日本人はそんなことをしない」と言ったり、日本で何か事件があると「日本人はそんなことはしない。だから在日朝鮮人の仕業だろう」というような内容のことをおっしゃりがちですが、侮蔑ではなく本気で信じてらっしゃるんだと思います。ピュアな人柄です。