美容整形と幸せ『ダウンタイムと痛み』(元看護師・現役風俗嬢 Yuzuka) (3/4ページ)

恋学

また、痛みを伴うのにはヒアルロン酸の種類が違うという点以外にも理由があります。
胸のヒアルロン酸注入は、乳腺下と大胸筋下という場所に行います。胸の1箇所に注入するのでは形が歪になりますから、開けた穴に差し込んだ針を四方八方に動かして、「もともと何もなかった空間」に、押し入れる形で「ヒアルロン酸」を注入します。
痛くないわけがありません。組織と組織の中に、「異物」をねじこむのですから。
だいたいの患者さんは「思っていたより痛かった」と言います。その日のうちから「お仕事ができないこともない」ですが、おそらく広告を鵜呑みにして、軽い痛みを想像しすぎた患者様からすれば、想定外の苦痛が待っているのではないでしょうか。

腫れないわけがない。痛くないわけもない

今回は「胸のヒアルロン酸注入」を例にとりましたが、他の施術にも同じようなことが言えます。例えば「腫れない」のうたい文句で言えば、前述した「埋没法(二重術)」なんかがそうですね。

多くの患者様は、「その日のうちに外出できる」前提で手術にきます。確かに、あながち嘘ではありません。目が開かないほど腫れるケースは稀ですし、こちらも胸のヒアルロン酸注入同様、「外出できないわけではない」という言い方が正しいでしょう。
その日のうちは、手術で切り貼りしたからという理由以外に、麻酔薬を注入したぶんの腫れもあります。その麻酔薬がようやく吸収されてからも、だいたい最低1週間くらいは、「かなり泣き腫らした後の目」くらいには腫れるケースが多いです。人によっては1ヶ月以上腫れた方もいました。個人差があるといえばそれまでですが、こちらもやはり、広告からのイメージよりは、「腫れるじゃないか」という印象が強いわけです。

美容整形外科での施術は、「手術」です。いくら簡単だとはいえ、皮膚に穴を開けたり、麻酔を入れたり、切り込んだり、縫ったりする。考えても見てください。少しの怪我でも腫れたり痛むのが「人体」ですから、なんのダメージもないなんて、ありえないのです。
私の働いていたクリニックは、この辺りの説明が、少し悪徳な部類に入りました。「個人差がありますが、ほとんどの人は腫れません」と大袈裟に説明し、その日のうちに手術をさせてしまうわけです。

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