勝新太郎元マネージャーが初めて明かす「オヤジの素顔」(2)飲酒運転でも開き直って… (2/2ページ)
チップは生の演技を見させてもらっている授業料なんだよ』と。なるほどなと思ったね」
当然、勝の、芝居に対する要求はとどまることを知らない。時には共演者に対しても容赦ない“洗礼”があった。
「ある時、ハナ肇がオヤジの舞台に出演することになった。ところが、オヤジはハナの驚き方が喜劇的で気に入らなかったんだね。で、ハナを食事に誘って自分が運転する車で街に出た。道中、踏切にさしかかるとオヤジは遮断機が下り始めているのに線路内に突っ込んで寸前に通り抜けた。ハナは恐怖で絶叫する。その顔を見たオヤジは『本当に驚くと、そういう顔になるんだ!』と涼しげに言ったそうだよ」
黒沢年雄と共演した際もしかり。驚愕する演技が気に入らなかった勝は、黒沢と同乗した時に、実力行使に出た。一緒に乗っていた車をわざとぶつけ、黒沢に本当の恐怖を身をもって体験させたのだ。実はこの車は買ったばかりのリンカーンコンチネンタル。勝は黒沢を驚かすために新車を大破させたのである。