夏競馬特別対談「松本ヒロシ×亀谷敬正」のぶっちゃけウラ話(3)調教の見方は独学!誰も教えてくれない (2/2ページ)

アサ芸プラス

ヒロシ 時計の取り方は受け継がれているけど、馬の見方は誰も教えないね。

亀谷 そういうもんなんですね。

ヒロシ 結局、自分なりだよ。競馬記者って、職人やアスリートのように絶対的な優劣が永遠につかない職業だから。仮にサイコロを転がして印を打ったとしても、当たればすごい、ってなっちゃう。一発で伝説みたいになることもあるし、優劣が瞬間的に変わる。会社によっては給料がバーンと上下するらしいしね。

亀谷 その評価は的中率?

ヒロシ わからない。

亀谷 回収率じゃなく、的中率で記者を評価しないといけないですよね。専門紙ってブックメーカーなんですよ。昔はノミ屋が新聞を大量に買ったわけですから。だから的中率とオッズが一緒にならないとノミ屋は損しちゃう。僕は専門紙の印を全て集計しているので、人気順だったら90%当てられます。ファンの90%のお金は専門紙の印どおりに流れている。

ヒロシ なるほどね。ただ、専門紙はGI以外、枠順を見て印を打つことができないから。新潟の千直など、本紙予想だけは枠順を見て印を変えてもよくなったけどね。他の専門紙もそうなんじゃないかな。

亀谷 だから最近、7枠と8枠の印が異常に多いんですね。それでオッズもすごく下がるようになった。

ヒロシ 馬券的には内枠で来る馬を探すほうがおいしいんだけどね。

松本ヒロシ:1963年生まれ。93年、サンケイスポーツに入社し、専門紙「競馬エイト」所属の看板トラックマンに。藤沢和厩舎のほか12厩舎を担当している。自分の中での目標は、15年のターコイズSを的中させた時の配当(3連単295万円/11・16・15人気で決着)を超えること。テレビ「みんなのKEIBA」(フジテレビ系)、「競馬予想TV!」(CSフジ)に出演中。

亀谷敬正:テレビ、専門誌などでカリスマ的人気の若手血統馬券師。週刊アサヒ芸能で「『一攫千金』穴馬ドリル! 亀谷敬正~血統こそ大穴への近道なり~」を連載中。HPはhttp://k-beam.com 推奨レース、期待値の高いデータ満載の出走表も配信中。コンビニのコピー機でも予想を配信(Eプリント 亀谷で検索)。「競馬予想TV!」「競馬血統研究所」(ともにCSフジ)に出演中。

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