バチカンなのに何故スイス?世界最小国バチカン市国とスイス衛兵の歴史 (2/4ページ)




スイス衛兵がバチカンに初めて来たのは、16世紀始めに教皇のユリウス2聖が当時ヨーロッパで高い戦闘力を誇ったスイスの傭兵を雇ったことが始まりです。1527年に神聖ローマ帝国のカール5世がローマに侵攻し「ローマ略奪」事件が起こりました。これにより美術品などの略奪、教会の破壊、芸術家たちが殺害され、ローマのルネッサンス時代は一気に荒廃してしまいます。
ローマ略奪時にバチカンにも敵の軍勢が攻め入り圧倒的不利な状況の中、スイス衛兵たちは勇敢に戦いました。