バチカンなのに何故スイス?世界最小国バチカン市国とスイス衛兵の歴史 (3/4ページ)

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189人のスイス衛兵のうち147人が戦死しましたが、危機一髪の所で当時の教皇クレメンス7世はバチカンの脱出に成功します。バチカンから重厚感ある要塞のサンタンジェロ城へは秘密通路の「パセット」があり、サンタンジェロ城に逃げ延びたクレメンス7世はのちに降伏することになりましたが、命を取り留めました。

その時のスイス衛兵の勇敢さは、今も語り継がれています。その後1571年にヴェネツィア共和国が支配していたキプロス島にオスマン軍が攻め入った際にも、スイス衛兵が派遣されました。戦は勝利しヨーロッパのイスラム化を食い止めることに貢献したのです。重要な戦地へ派遣されることから、スイス衛兵への信頼が感じ取れます。

現在もスイス人の敬虔なカトリック教徒にとって、バチカンを警護する伝統的なスイス衛兵の任務は誇り高きものであるそうです。

バチカン市国を訪れた際には、現存する世界最古の軍隊であるスイス衛兵に注目して見て下さい。

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