古文書から紐解く巨大地震発生デー 最終弾 (3/4ページ)
その名の通り、地形的な特徴などから今後、地震を引き起こす活断層の可能性があると推定されつつも調査資料が少なく、詳細な位置や状態がはっきりしていない断層。これらが動けば、首都機能がマヒするほどのM8クラスの直下型地震が起きるとされているのです」(同)
日本活断層学会の豊蔵勇・元副会長は散歩中に見つけた違和感のある地盤、地震データ、地盤データなどから、東京都心に推定断層を見つけている。防衛省近くを通る市ヶ谷推定断層、飯田橋推定断層、迎賓館近くの九段推定断層ほか、束のように南北を走る銀座推定断層、築地推定断層、勝鬨橋推定断層、月島推定断層などだ。
「中でも全長7キロに及ぶという飯田橋推定断層には、飯田橋駅でJR線、地下鉄が走る。巨大地震により外濠が破壊されれば、一帯は水浸しとなり、多くの死者が出ると見られているのです」(同)
果たして、これらの推定断層が動くことはあるのか。そこで気掛かりなのが、6月25日に長野県南部で発生したM5.7、震度5強の地震だ。
サイエンスライターが続ける。
「この地震は火山性との見方に加え、中央構造線に絡んだものという見方もあります。6月20日、大分県佐伯市で震度5強を記録した豊後水道を震源とするM5の地震でも分かるように、昨年の熊本地震以降、中央構造線に沿った活断層が活発化している。この中央構造線は、東京近くにまで達している恐れがあり、地下を走る推定断層と連動する可能性も指摘されているのです」
中央構造線は、九州から関東にかけて日本列島を貫く大断層だ。鹿児島県から熊本県、大分県を通り、四国北部を経て紀伊半島を横断。伊勢湾を横切って天竜川沿いを北上し、長野県諏訪湖付近で、本州中央部を縦断する地溝帯「フォッサマグナ」にぶつかる。この中央構造線のズレにより、京都で発生した慶長伏見地震(1596年)など、度々大きな揺れが引き起こされた。
「6月25日の長野の地震は、フォッサマグナの西の縁を垂直に走る日本有数の活断層『糸魚川―静岡構造線』の歪みによる影響も考えられる。