廃線から5年...いまも生きる「十和田観光電鉄 三沢駅」、まもなく取り壊しへ (2/3ページ)

Jタウンネット

私がほんとに小さい頃にまだギリギリ走ってたのは見れたんですけどねぇ...」

といった声が寄せられていた。

ただ、投稿者のいう「その駅は生きていた」とは、どういうことなのか。Jタウンネット記者が7月19日、十和田観光電鉄に話を聞いてみると、担当者は

「三沢駅はバスの案内所として使われております」

と明かした。駅舎に内設された立ち食いそば店も変わらず、営業中。投稿者の言う通り、三沢駅は廃線後もなお「生きていた」。

来客数「300人」のそば店 三沢駅周辺はこうなっている(画像は、グーグルストリートビューから)
三沢駅周辺はこうなっている(画像は、グーグルストリートビューから)

三沢駅には現在、第3セクターの「青い森鉄道」(旧JR東北本線の一部)が乗り入れており、2012年3月31日までは、十和田観光電鉄の鉄道も運行していた。画像右の建物が十和田観光電鉄の駅舎で、左が青い森鉄道の駅舎。十和田観光電鉄の駅舎は廃線からかれこれ5年以上、形もそのままに保存されている。一体、なぜなのか。

十和田観光電鉄の担当者によると、この駅舎自体は既に買い取られており、駅構内は毎年春、秋に一般公開されるのみ。ただ、普段は同社が運営するバスの案内所として利用されているという。

663highlandさん撮影、Wikimedia Commonsから
663highlandさん撮影、Wikimedia Commonsから

駅舎内の立ち食いそば店「三沢駅食堂」はそのため、現在でも営業中。担当者によると、1日あたりの来客数は平均して「300人くらい」。店のおすすめを聞くと、

「『スペシャルそば』ですね。天ぷらと山菜、生卵が入って、400円くらい。お手頃な価格です」

と話していた。

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