甲羅に人面を持つカニ、平家蟹が海外で特集されている件 (3/4ページ)
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image credit:Nasir Sadeghi
しかし、その説は進化生物学者であるイギリスのジュリアン・ハクスリーから懐疑的な指摘がされている。
ハクスリーは、ヘイケガニは甲幅およそ5cmほどしかないカニで、人面の有無にかかわらず実際に食用にしたものがいるとは考え難く、人工的な取捨選択は無いと主張した。
また、人面風の甲羅を持つカニたちは日本の別の地域や海外でも見つかっており、その人面度がヘイケガニほど顕著でないだけだ、という意見もあるという。
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image credit:Timothy Takemoto/Flickr
なにより生物学的な見地によると、憤怒の表情にもみえるカニの甲羅の凹凸は、カニの筋肉が付着している部分であるという。そして、そのような凹凸を持つカニは化石の状態でも見つかっている。・甲羅の顔は人間心理が見せるまぼろし?
つまり、ヘイケガニは、人間がランダムな物体に人の顔を見出す性質(パレイドリア現象:関連記事)のせいで、人面カニとみなされているだけなのだ。