橋下徹vs.有田芳生の”国籍提示”と”ハシシタ”を巡っての抗争|やまもといちろうコラム (2/2ページ)
■ダブルスタンダートが横行する訳
この辺の話は、やはり人権派と言えど立場があるし、ダブルスタンダードになり得ることを示しているとも言えます。「人権」は政敵を論難するための単なる闘争の道具であり建前であって、実際には身内は庇っているだけじゃないかと批判されても致し方のないことなわけです。
さらに、このツッコミを橋下さんから喰らった有田さんが、あろうことか「歳のときから『おまえ』汚い言葉だね〜より、部落差別解消のために闘ってきた」と橋下さんにエアリプ。もちろん、実際にそういう闘争を続けてきた自負もあるのでしょう。しかしながら、この橋下さん自身が出自が部落解放同盟であったと週刊朝日に書かれ、部落解放同盟自体もこの記事への強い批判と糾弾をしてもいるわけで、部落差別解消のために戦ってきた有田さんが、部落出身者と名指しされた橋下さんと対立しているわけです。
17歳のときから「おまえ」(汚い言葉だね〜)より、部落差別解消のために闘ってきたよ。国会に来てからも。解放同盟にも共産党にも聞いてみろ。と、書くと同じ低水準ですね。終わりにします。すみません。 https://t.co/D6sv0m9CE4
— 有田芳生 (@aritayoshifu) 2017年7月21日
もちろん、有田さんの考えや立場も分かるぶんだけ、この手のダブルスタンダード批判は対応が苦しくならざるを得ないんだろうなと思うわけですけれども、これまた以前書いた通り、政治というのは攻撃側と守備側でダブルスタンダードが横行するのは仕方のない世界でもあります。
なにぶん、加計学園問題ひとつとっても、それまでは文部科学省の天下り問題で前川喜平前事務次官(62)に野党側からの批判が集中していたのに、一転菅義偉官房長官(68)の答弁ミスなどがあらわになると前川さんが成人君主のような扱いでヒーローになってしまうことになります。
官邸高級官僚野党マスコミ「全員悪人」アウトレイジ状態な「けものフレンズ」問題
まあ、政治が混乱しているときってだいたいこんな感じなんですかね。
いま求められているのは透明な政治と言いますが、それはすなわちダブルスタンダードの少ない、公明正大な政治の在り方なんじゃないかと思うわけですけど。
著者プロフィール

ブロガー/個人投資家
やまもといちろう
慶應義塾大学卒業。会社経営の傍ら、作家、ブロガーとしても活躍。著書に『ネット右翼の矛盾 憂国が招く「亡国」』(宝島社新書)など多数
公式サイト/やまもといちろうBLOG(ブログ)
やまもと氏がホストを務めるオンラインサロン/デイリーニュースオンライン presents 世の中のミカタ総研