【高校野球】優勝かと思ったら振り逃げ成立。長崎大会決勝で大事件未遂……! 意外と難しい「振り逃げ」のルール (1/2ページ)

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意外と難しい「振り逃げ」のルール
意外と難しい「振り逃げ」のルール

 7月23日、甲子園を目指す長崎大会の決勝。波佐見が清峰を4対2で下し、16年ぶり3度目の夏の甲子園行きを決めた。2対2で迎えた延長10回表、6番・川口侑宏が劇的な勝ち越し2ランを放ち、試合を決めたが、その裏にはあわやのシーンもあった。

 10回裏2死一塁、清峰の攻撃。カウント2ストライク0ボールから波佐見バッテリーは低めの球で打者を三振に斬った。キャッチャーが駆け出し、マウンド上に歓喜の輪ができたが、実は投球がワンバウンド。清峰側はこれを見逃さず、歓喜のスキに振り逃げを成立させた。

 一転、2死一、二塁で試合再開。続く打者も同じようなボールで三振に打ち取られ、今度は波佐見の捕手がしっかり一塁に送球して、あらためてゲームセット。結果は変わらなかったが、ここで清峰に逆転サヨナラホームランでも飛び出そうものなら、球史に残る大チョンボになっていた……。

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■審判は「スイング」としか言えない

 振り逃げといえば、2007年夏の神奈川大会準決勝、東海大相模対横浜で起きた振り逃げ3ランなどが有名だが、同じような事態が起きたあとには必ず守備側が審判のジェスチャーについて抗議している。

 アウトのジェスチャーなのか、スイングのジェスチャーなのかが争点だが、もちろん審判は「スイング」「3ストライク」のジェスチャーをしている。今回のケースも捕球後にキャッチャーが審判に確認していたが、腕を回してスイングを示していた。

 「正規の捕球」であれば、3ストライク=アウトであるが、ワンバウンドまたはそれと疑わしい捕球の場合は審判は「スイング」としか言えない。公平の原則から「タッチしなさい」「一塁に投げなさい」とは助言できない。同時に、反対に「振り逃げできるよ」とも助言できないのだ。

 高校野球の歴戦のツワモノと言えど、大歓声と極度の緊張のなかで審判のジェスチャーを見極めることは難しい。さらには走塁の意思の解釈が「ダートサークルを出る」ことが基準になっているから、ことさら難しい。

 振り逃げが事件になるときは決まって、打者は呆然としており、ベンチからの「走れ!」の声で駆け出す。今回もこのタイムラグが歓喜の輪と振り逃げを平行させた。

 これを防ぐならば現行ルール上、キャッチャーが「疑わしい」と感じたら打者にタッチ、または一塁に送球し、念には念を入れてアウトを確実にするしかない。

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