【高校野球】増田珠(横浜)、岩本久重(大阪桐蔭)ら、2014年・侍ジャパンU-15メンバーが迎えた最後の夏 (2/2ページ)
■センバツ優勝を経験したのは…
侍ジャパンU-15で捕手、一塁手として出場していたのが、当時、大津北リトルシニアの岩本久重。滋賀から強豪・大阪桐蔭に進む。
昨秋の新チーム結成後は正捕手だったが、今春のセンバツ前に左手を骨折。記録員としてベンチ入りし、センバツ優勝を経験する。センバツ後はケガから復帰し、今夏の大阪大会は初戦の大手前戦で2安打、2打点。続く2回戦の千里戦でも2安打、3打点。チームの春夏連覇に向け、その一翼を担う活躍が期待されている。
また、大阪桐蔭には岩本だけでなく、侍ジャパンU-15からは海山リトルシニアの加藤大貴も進学。今春のセンバツでは背番号14でベンチ入りした。
■最後の夏、甲子園出場を果たせなかったメンバー
一方、最後の夏の甲子園出場が絶たれた侍ジャパンU-15のメンバーもいる。
オールスター福井の上中尾真季と富山ボーイズの武隈陽平はセンバツ初優勝を果たした直後の敦賀気比に入学。中学時代は投手だった上中尾は入学後に野手に転向し、1年秋には明治神宮大会で準優勝。翌春のセンバツにも出場している。今夏の福井大会には3番打者として臨んだが、準々決勝で武生商に2対4で敗れてしまった。
また、侍ジャパンU-15で主に遊撃に就いた鏑木風雅は、前橋桜ボーイズから桐生第一に進み、1年夏からレギュラーに。2年春にはセンバツに出場している。4番に座り、攻守の中心で臨んだ今夏の群馬大会は初戦で高崎と対戦。10対6と4点リードで迎えた8回に同点とされると、9回に勝ち越され、10対11で敗退。悔しい夏となった。
文=武山智史(たけやま・さとし)