“伝説の浅草芸人”急死で、愛弟子たけしがしたこととは? (3/3ページ)
「こいつ、この間、生意気に海外旅行なんて行っちゃって」
「はいはい、行きましたよ」
「NAMEって書いてあるところをローマ字読みして舐めちゃって」
「舐めないよ!」
「パスポートに写りがいい写真使おうとして、七五三の写真貼っちゃたんだから」
「貼るか、そんなもん!」
日本一の売れっ子になっていった愛弟子。深見はテレビでたけしの姿を見ると、目を細め、「タケは俺のところにいたんだよ。今じゃテレビなんか出やがってよ」と喜んだという。
ツービートで頂点を極めたたけしときよし。その日、『ひょうきん族』の収録のためフジテレビの楽屋にいたたけしに、連絡が入る。
“深見師匠が死んだようです――”
深見はその日、上機嫌で飲んでアパートに帰り、タバコの火の不始末で火事を出し、還らぬ人となっていた。享年59。訃報に触れたたけしは絶句し、無言で楽屋の隅に行き、深見に教えてもらったタップを踏んだという。
「タケ、てめー、バカヤロー、コノヤロー!」
タップを踏むたけしには、大好きだった深見の声が聞こえていたはずだ――。(了)