ジャニーズはなぜ不倫や淫行騒動と無縁?ジャニー喜多川の決意|平本淳也のジャニーズ社会学 (4/4ページ)
■ジャニーさんが唯一許せなかったタレントの結婚とは?
しかし「楽」になったからと言って、恋愛が解禁になったわけでもなく、また勝手に結婚していいワケでもないのはジャニーズとしては最低限の決まり事だ。タレントはその人自身が商品だから、その質や量を勝手な個人の判断で変化させることは断じて許されない。元KAT-TUNの赤西仁はその点において、ジャニーさんに許されなかったわけだ。
その一方で、結婚やそれに繋がるような真剣交際には興味がないが、やっぱり男の子だし、モテるし、それなりに遊びたい……と羽目を外す若いジャニーズが増えた気がするのは気のせいだろうか。それも芸能界を飛び越えてビクシー女優方面との交流も珍しくなくなっているが、実際はほんの一部しか表に出ていないのが実情で、全部が世間に伝わったらかなり引くだろう。ジャニーズじゃなかったらとっくに終わっているスキャンダルを持つタレントは相当数いる。彼らのヤンチャなプライベートを知るにつけ、やはりジャニーズのディフェンス能力は凄いと感じるし、あれでもタレントたちは守られている中での自由を満喫できているのだ。
淫行騒動ひとつ取ってみても、天下のアミューズでも小出恵介は守れなかったし、お笑いでは最大手の吉本興業でも板尾創路さんや山本圭壱さんのスキャンダルを隠蔽できなかった。女性問題では、芸能界の頂上に立つバーニング系でも山本裕典を守らず排除するというのが今どきの姿勢だ。
人道的に守りようがなければジャニーズも排除していくのは変わりないが、世間に出る前に何とかするのが、これまでの「ジャニーズ流」だった。しかし、ネットジャーナリズムやSNSが発展した現代社会ではそれも通用しないだろう。SMAP解散騒動での大ブーイングで、それが身に染みたと言われているジャニーズ事務所。SMAPを守れなかった教訓が今後のジャニーズにどう生きていくのか、見ものである。
著者プロフィール
ジャニーズ出身の作家
平本淳也(ひらもと・じゅんや)
ジャニーズ出身の作家で実業家。著書34冊のベストセラーを誇る売れっ子の物書きとして、テレビや雑誌など多くのメディアに記事やコメント提供。実業家としてはコンサルティング会社や芸能プロダクション、レコード会社などを運営し、タレントから起業家まで幅広い活動の支援を行っている。http://vjsv.com/