リトアニアの首都にあるもう一つの国!?「ウジュピス共和国」に行ってみた (2/4ページ)
現在ウジュピス共和国となっているこの地区はもともと、15世紀ごろから労働者や職人たちが住み始めた場所で、16世紀に2つの橋が架けられるまでは、旧市街とは隔絶された存在でした。その後も旧市街の発展からは置き去りにされるような形で時が流れ、しだいにうらぶれた雰囲気が生まれていきました。
ところが、ソ連支配時代の後期から、そんな独特の雰囲気を好む芸術家や若者が住むようになり、パリのモルマントルにも似た芸術家村が形成され、「ヴィリニュスのモルマントル」とも呼ばれるようになったのです。
かつては治安が悪いところというイメージがあったものの、現在はいたって平和。特別な見どころがあるわけではありませんが、独特の世界観に触れようと、多くの観光客が訪れています。
橋を渡ってすぐ左手の倉庫街では、さまざまなストリートアートが訪れる人の目を楽しませてくれます。
共和国の国旗にデザインされている、「手」をモチーフにした作品も。